Hooksoftの姉妹ブランドSMEEの5作目にして、初めて同ブランドで完走した作品です。

以前、8作目の「Making Lovers」についてあっさり目の感想をあげました。

 

 

<概要 wikiより抜粋>

新学年に進級したことをきっかけとして、

夏までにヒロインと恋愛関係になることを目指して積極的なアプローチを仕掛けていく、

恋愛アドベンチャーゲームである。

プレイヤーは複数のカテゴリから構成された多数の選択肢から適切な会話を選び、

ヒロインと仲良くなっていく。

ただし、必ず選ばないといけない選択肢などは設定されておらず、

Twitterの公式アカウントでも「例えば『常に一番左の会話トピックを選んで、

必ず上にある選択肢を選び続ける』という単調プレイでも全キャラ告白まで行き着きます」

と発言している。

また、複数のヒロインの好感度を上げていくと、直前に会話したヒロインとは別のヒロインが嫉妬する会話イベントが導入される。

ゲームの流れとしては、(岬を除いた)ヒロインに関するエピソードを描いた

通常ルート→ヒロインを攻略する通常ルート→告白→個別ルートの流れになっている。

これは『ラブラブル』の通常ルート→『らぶでれーしょん!』の通常ルート→個別ルートに近い流れとなっており、

スタッフもTwitter上で「位置的にはらぶでれとラブラブルの間に入ります」と発言している。

ストーリーよりもキャラクターの魅力を描くことに重きを置いていることもあってか、

本作にはヒロイン以上に個性の強いサブキャラクターが登場するのも特徴である。

<以上 抜粋終わり>

 

<メイン登場人物>

主人公 デフォルト名あり 名前変更可能

高校2年。進級をきっかけに恋人がほしいと一念発起し、

候補に積極的に声をかけていく。母子家庭。

 

仲良くなるにつれて話題が増え、反応も変わっていく。

名前を変えると、ヒロインの呼び名が変わってしまうので注意。

 

<ヒロイン>

皆原 陽茉莉 幼少の幼馴染だが今は疎遠

 

幼少時はべったりするほど仲が良かったが、引っ越しがきっかけで疎遠になり、

1年次はすれ違っても挨拶すらしなかったほど。

同じクラスになったことで、お互いの存在を少しずつ認識し始める。

ニンジンを憎むほど嫌っている。飯盒炊爨で食材を笑顔で捨てるほど。

 

料理、運動が苦手。ホラーが好き。温厚に見えてキレると不穏な発言をする。

 

恋仲になる前に主人公が初恋「だった」といわれる。

 

 

 

友人枠→野々村 智美

 

陽茉莉を「ひまひま」と呼ぶ。アイドル好きらしく、妄想がひどい。

人付き合いはいいのだが、遅刻が少し多かったりネタキャラに近い。

 

 

望月 理奈 異性の友人で現在最も親しい

 

引っ越し後に知り合ったと思われるが詳しい描写はない。

しかしかなり長い仲のようで、趣味嗜好が合うこともあり親しい。

 

快活な性格、クラスの人気者。スタイル抜群、家事、勉強、運動と得意。

主人公とは友人はあっても恋人はないと考えている。

かなり豪華なマンションに一人暮らし。家庭環境は不明。

自尊心が強く、気を許した相手以外には弱みを見せたくない一面がある。

 

恋人になると、寂しがりの甘えん坊な一面を見せる。

 

 

 

友人枠→綾部 まひろ

 

風紀委員で、遅刻チェックにて登場する。主人公にやたら里奈を推す。

 

恋人になるかどうかを、理奈と賭けていた狡い一面もある。

 

 

柊 ゆずゆ 口は悪いが根は優しい

 

出会ったときはとても物腰柔らかだったが、ラッキースケベ後に態度が一変。

そんな状況で席が隣になってしまう。

 

泳ぐことが好きなために水泳部に入ったが、記録には一切興味がない。

新入生部活あいさつでも、「自分が好きに泳ぎたいから入ってくるな」と言い放つ。

 

マイペースを好み、男女問わずつっけんどんな態度をとるため、クラスでは孤立している。

 

でも実際は思いやりあるいい子。

 

 

 

友人(後輩)枠→水澄 真子

 

サブキャラ含め登場人物中唯一の下級生。ゆずゆにとても懐いている。

 

天然なため、口頭攻撃も皮肉も通じない。

 

 

沢渡 岬 未知から始める関係 唯一の上級生

 

最初は顔もわからない後ろ姿で登場する。

でもオープニングムービーには出ます。

 

なぜか高嶺の花扱いされ取り巻きがいたりお嬢様だとか大金持ちだとか

根拠のない噂が飛び交うが、実態は普通の少女にして八百屋の一人娘。

 

教師から期待されるほどの高頭脳を持ち、頭を使うゲームも得意。

 

消極的な性格や口下手も影響し友人がおらず、恋人よりむしろ友人に飢えている。

 

 

 

<サブ登場人物>

瀬野 元気

主人公とは友人ではあるが、禁忌である友人への借金をしており、

女性に対する偏見も激しい。

いいところが見当たらない哀れな設定をされている。

今作のピエロ。どうあってもよいところがない……。

 

 

須賀崎 桃

家が裕福らしく小遣い5万と舐めきった学生生活を送っている。

見た目も人当りもいいが、紆余曲折を経てリザードマンにしか欲情しないという

悲しい人生を歩んでいる。

キレると凄み893のような口調になる。

かつては普通の少年だったんだよ!

 

 

近藤 正義

主人公のクラス担任。恋愛を積極的に勧める。

その裏には、自身の悲しい過去と現在があった。

 

お小遣い月2千円。妙にREALで笑えない。

 

 

<感想>

SMEEシリーズでは初だった外れのない(ひどい)、かつそれほど長くもないので

さっくりと遊べるゲームです。

序盤のFriendパートは面倒に見えるかもしれませんが、25回以内に進展させればよく

まずゲームオーバーにはならないはず。

 

個人的には、強気な姿勢からしおらしくなる理奈、物腰が柔らかくなるゆずゆが

お気に入りです。恋人バージョンの曲もお気に入り。

 

陽茉莉は、悪くはないのですが、疎遠だった割には仲良くなるのが早い印象を受け、

岬は、恋人になる過程というより、

単に仲良くなっているだけのようにも見受けられてしまいました。

 

前者は、初恋であることを共通で明かしたのは良くなかった気がします。

後者は、知り合うまでに無駄に日数を要させる設定はいらなかったと思いました。