たまには仕事のことでもかいてみようと思う
日本でおなじみの母子手帳
妊娠がわかったら役所に届出をして交付してもらうあれ
市区町村ごとに大きさや表紙、妊婦健診の補助の仕組みに多少ちがいはあるけど
内容はほぼ統一されています。
妊婦健診の記録があり、出産の記録があり、乳幼児健診、予防接種の記録 とこんな感じ。
ここホンジュラスでは手帳ではないのだけど
1人の妊婦さんに対して2枚準備されていて
1枚は厚紙で妊婦さん自身が持つもの
もう1枚は薄い紙で妊婦健診をする施設が持つもの。
当たり前というかなんなのか、全く同じ内容を書きます。複写になってたらいいのにー。。
この用紙
内容はもちろん日本と同じ部分もありますが
日本では見られない点も多々あり、なかなかおもしろいです
たとえば
アルファベットが読めるかどうか(自分の名前を書けない人もいます
)
未婚か既婚か事実婚か(この国では事実婚が最も多い。カトリックなんですが・・・)
予防接種の回数(BCGや破傷風など。内容は日本とほぼ同じ。)
家族計画の有無と方法(一番最近の分娩日時とともに記載。細かい
)
喫煙・飲酒と並んで薬物使用の有無(喫煙・飲酒する女性はほぼ0。薬のニオイもここでは0)
など。
これがケアに生かされたらステキなことなんだけど
それはいつになることやら。。
お産についての記述は日本より細かいです
入退院の日時(普通分娩では分娩から24時間以内、帝王切開でも手術から3日以内の退院が普通)
分娩までの健診回数(日本は週数によって頻度が違うけどホンジュラス的には分娩までに4回だったかな!?妊婦健診をうけるように推奨している)
お産に誰がつきそったか(医療者ではなく家族の誰がつきそったかってこと。もちろん立会いとは意味がちがう)
分娩時に使った薬剤の種類(ホンジュラスでは赤ちゃんが生まれた直後に子宮を収縮させる薬を必ず使うことになっています。出血を少なくするために。)
他にもいろいろあるけどこんなかんじ。
日本と内容がちがう意味は
この用紙に期待するものが両国でちがうから。
日本で母子手帳が意味するものは母と子にとっての記録
ホンジュラスでのこの記録は医療者のためという意味あいが強い。
情報提供用紙みたいなもの。
日本では妊婦健診をうけている機関で出産するのが基本。
でも、この国ではちがう。
いろんな細かい条件があるんだけど
18歳以下、35歳以上、初産婦、4回以上の妊娠、逆子、双子、流産の既往、分娩開始(明確な基準なし。おなかいたーいとなった時)から10時間たっても生まれないとき など。
1つでもあてはまったら、私の職場である保健所(母子クリニック)ではお産することができないことになっています。
健診は保健所で。出産は病院で。産後の健診は保健所で。
そういうことが当然のようにおこるのです。
妊婦健診の情報をもって病院にお産に向かうわけですが
その時に役立つのがこの用紙。
日本でいう母子手帳 ということになるわけ。
この1枚にこめられた情報に期待するものが
2つの国では全然ちがう。だから内容もちがう。
そして扱われ方もちがう。
母子手帳って日本ではすごく大切に扱われている気がします。
私がまだ母のお腹の中にいたときの記録がつまった母子手帳も
母の手によって大事にしまわれているし。
そういう人も少なくないのでは??
でも、ホンジュラスでは、その記録を持っている人って少ないはず。
病院に残していってしまう人もたくさんいます。
そもそも看護師たちも本人に返そうという意識がほとんどない。
医療者のための記録になってしまってるから仕方ないんだろうけど。
世界中でひろめられている母子手帳
ところ変われば・・・でした。







