イビキ職人みみはなこ 「キミ、イビキの手術って知ってるか?」
みみはなこの診察室は大阪にあります。台風は今朝大阪を通りずぎたようです。雨も風も止みました。
しかし、今朝は電車が止まったので、やっとの思いでここまでたどりつきました。
仕事の合間でこれを書けるぐらい、今日の診療はゆっくりです。
って書いていたら、ぎゃっ!待合室はいっぱい!!
今日もがんばらなくっちゃ
みみはなこが、まだみみはなこじゃあないころのおはなしです。
大学の耳鼻咽喉科に入局した十数年前のことです。入局っていうのは、医大を卒業してどこかの科を選んで所属させてもらうこと。
一年目の新米にも患者さんの受け持ちをあたえられるのですけど、医師免とったばかりのひよっこにはこれが大変。しかし、一日でもはやく一人前になりたくって、いろいろな患者さんを受け持たせてもらいたい気持ちでいっぱいではりきっていました。今日が何曜日か、朝なのか昼なのか晩なのかさえわからないほどいそがしい毎日でした。
そして、下咽頭がん(*)の術後の患者さんや頬粘膜のがん(*)が頚部に転移し首の動脈が破裂しそうな重症患者さん、甲状腺がん(*)や喉頭がん(*)の患者さん、突発性難聴やめまいの患者さんを受け持っていた私が、突然教授室に呼ばれたのは、研修2年目に入ったころでした。
「君、イビキの手術って知ってるか?」
「???」
(*)首から上、脳以外の範囲は耳鼻咽喉科の領域です。喉頭がんは忌野清四郎さんが、下咽頭がんは三木たかしさんがかかられた病気です。
イビキ職人みみなはこ イビキはイズコヘ
みみはなこは今日も元気です
昨日は「風邪」の人は、耳鼻咽喉科に相談されたらいいってことお話しいたしました。
なぜって?鼻が出て、のどが痛くて、せきも出るのを風邪と呼ぶなら、耳鼻咽喉科は、まさに鼻とのどを診るところだからでしたよね。
今日は、このブログの本題にいよいよ足を踏み入れようかと思います。
みみはなこは、耳鼻咽喉科の専門医ではあるのですが、じつは「イビキ」のスペシャリストなの
イビキかく人って、あなたの身近に必ずいるでしょ?ご家族にいらっしゃるかも。ん?あなた自身
ひとのイビキはやかましい。このやかましい音が突然止まったか思うと、息も止まってる。それって、無呼吸っていうやつですよ。
しかし、いったい、どこへ行って診てもらったらいいのかわからない
耳鼻咽喉科??といいたいのですが、耳鼻咽喉科医にも専門があって、イビキはちょっと特殊だから、うちでは診られないってところもあるかもしれません。鼻を診られないってとこはないでしょうけど・・・
まあ、相談したら、どこに行けばいいかを教えてくれると思います。
次回は、イビキ職人みみはなこの誕生秘話を
風邪ってなんですかぁ?
みみはなこは、今日も元気です。
さっきもね、患者さんから質問あり!
ほぼ毎日同じ質問を受けています。ということは、多くのみんなが疑問に思うってことですね。
どんな質問かって?
「鼻水がでるんです。のども痛いし。熱はないので風邪じゃあないですよね?」
「今日いただく薬は鼻水とのどの薬ですよね?風邪薬もいっしょにのんでもいいですか?」
風邪ですか?風邪じゃあないですか?って質問。
では、風邪ってなんですかぁ?
鼻がぐずぐずしてのども痛くてせきが出る。こういうのを総称して世間一般には「風邪」って呼ぶんです。
だから、風邪といえば鼻風邪、のど風邪ですし、あたしがだす薬がその「風邪薬」なので別に風邪薬は飲まなくていいんです。
というわけで、なんだかややこしい風邪定義になってしまいましたけど、「風邪」なら耳鼻咽喉科に行けば早く治ります。
だって、風邪って、鼻がでて、のどが痛くって・・・ってやつですから、鼻を診るのものどを診るのも耳鼻咽喉科のお仕事ですから。
ついでに、痛くなる中耳炎も、原因は「風邪」ですからねっ。