私はまだ魔法にかかったまま




「アルバイトは
アルコールの出る店は禁止」

「泊まりに行く時は
相手の名前と連絡先を必ず残すこと」

「携帯電話は
高校生に必要とは思わない

「怒られてる時は正座」

「駅から15分の実家
夜は歩いて帰ることを許さない」






最寄駅に着く終電が0時前ということもあり
ついたあだ名は「シンデレラ」

挙げればキリがないが同級生の間では
両親の過保護さで少しばかり有名だった





そうやって育ったから
友人の自由さが羨ましかった

でも不思議と反抗して不良になろうなど
微塵に思ったことはない
自由になる方法がわからない
いい子でいなきゃいけないのだ





ガラスの靴をたまたま拾ってくれた人が現れたが
両親のかけた魔法はまだとけていない

私もいつか魔法をかける側になる