どこにでもいる八方美人 -2ページ目
昨年まで営業職をしていた
人見知りの私が、営業職についたと言えば
友人はもちろん家族でさえ驚いた
小さな頃から引っ込み思案だった
成績表には毎回「積極性がいまいち」の文字
友達を自ら誘って遊ぶことはなく
教室で手を挙げて発言することは
恐ろしくて仕方なかった
「解答が間違がっていたら」
「発言を否定されたら」
「断られてしまったら」
そんな思いがついてまわるのだ
典型的な八方美人になってしまったのも
この考えが根底にあるのだと思う
嫌われたくない
不快に思われたくない
よく思われたい
渦巻いた感情は
へらへらと薄っぺらい笑顔に変わり
自分の感情は喉の奥へ押し込まれていった

