BはBを引き付ける・・・?
本当は今晩の日記に書く内容を昼間の段階で少し考えていたのだが、急遽それを変更しなければならない事態が生じた。
この珍事が起きたことで俺は塾でやりづらくなった上、下手したら塾で問題となる恐れすらある。
皆さんは以前このような生徒の発言を日記に書いたのを覚えておいでだろうか。
『ハイジ先生のことカッコいいって言いよる子おるけん。 しかもウチの塾に。』
※詳しくはこちら
の日記で。
皆さん、自分が塾講師だったら、と思って考えていただきたい。
「自分のことを異性として魅力的と感じている生徒がいる」
そういう事実を知ったとき、『それが誰なのか知りたい』と思うのは別に不思議なことだとは俺は思わない。
・・・しかし俺は出来ることなら知りたくなかった。
知ってしまえば、変な意味ではなくその生徒のことを意識してしまうし、間違いなく俺はその「接し難い」という感情が顔に出てしまうからだ。
ましてや2㌧ダンプカーが通った後の泥道みたいな顔をしている俺は他人にかっこいいなんて言われた試しが過去に片手の指ほどもないため、すぐに顔が真っ赤になってしまうのである。赤面講師である。
だから出来ることならば「その子」が誰なのかは知らないままでいたかったわけである。
3Aの数学の授業中。 プリントの問題を解いているとき、ちぃが俺を呼ぶ。
ちぃ 『ハイジ先生来てーーww!! 麻由がねーww』
麻由 『ちょっと!! やめてよちぃッ!!』
ハイジ 『・・・何だよ。 証明はもう書けたのか?』
ちぃ 『あんねー、麻由がねぇ~~。』
麻由 『何でもないですッ!!』
ハイジ 『今呼んだじゃねぇかよ・・・(=_=;』
麻由は冬季講座前に塾に入ったばかりの女の子。
ちぃと同じ中学校で、この中学校の友人たちからは可愛い可愛いと大評判で、確かに可愛い子であることは間違いないとは思うが、確実なあふぉである。
黙って問題を解き続ける3Aの面々に対し、ちぃと麻由だけはずっとコソコソしゃべっていた。
ちぃ 『www お前頭おかしいっちゃないとーww?』
麻由 『だってカッコいいもん・・・!』
ハイジ (丸聞こえじゃお前ら・・・)
この段階で俺は思った。
あぁ、こいつが有里香の言ってた「先生のことカッコいいって言ってるやつ」か、と・・・。
そして昼の部の授業が終了。 夜は2A,2Bの授業があったが、空きの時間で近くのスーパーに夕飯を買いに行くことに。
ハイジ 『スーパー行ってきまーす。』
林先生 『いってらっしゃいませー。』
買い物を済ませ、レジを横切ると・・・。
見たことのあるやつを発見・・・。
ハイジ 『・・・・。
お客さん何かパクりましたねっ!?』
ちぃ 『きゃー!! びっくりしたぁ!!』
ハイジ 『いいリアクションありがとうww』
ちぃ 『ハイジ先生やんっ!!』
麻由 『せんせぇーーー♪♪』
ダッシュで俺のもとへ来る女子中学生が一匹。
ハイジ 『お前ら塾終わってから2時間はたってるぞ??
スーパーなんかで何やってんだ・・・? 迎えは呼んだのか?』
麻由 『先生麻由が卒業したらね?』
ハイジ 『お、おう。 俺の質問ガン無視か( ´_ゝ`)』
麻由 『先生のアドレス教えて☆ よかろー??』
ハイジ 『嫌です。』
麻由 『何でよっ!? 教えてよっ!!』
ちぃ 『そうよっ!! 教えてやりーよ!!』
ハイジ 『塾の規則で教えちゃいけないことになってんの。』
ちぃ 『卒塾したら教えていいって言ったやん!』
ハイジ 『誰が?』
ちぃ 『ハイジ。』
ハイジ 『100%言ってねぇよバカ。』
麻由 『だって先生卒塾したらどうやって連絡とったらいいとー!?』
ハイジ 『伝書鳩で送ってこい。
俺なんかとメールなんかしたってつまらんだろうが・・・。』
麻由 『だって・・・せんせぇかっこいいやん・・・!』
ちぃ 『ほんとB専よね。』
ハイジ 『お前は黙ってろよ∑( ̄皿 ̄;;』
麻由 『ほんとよ!? ほんとに思っとーとよ!』
ちぃ 『ホントはハイジ先生見かけたら飛びついて抱きつく予定だったとよww』
公の場で何しようとしてんだー(゜Д゜;≡゜Д゜;)!!
ハイジ 『そりゃカッコいいって言ってくれんのは嬉しいけどさ・・・
麻由、お前眼科行ってこいよ。』
ちぃ 『ほんとそれ。 いいこと言うやん。』
ハイジ 『お前は敵か味方かわかんねぇな( ´_ゝ`)』
そうこうしていると塾の方から別な3年生の集団が・・・
『せんせーい☆』
麻由 『ダメッ!! せんせぇをとらないでッ!!』
こいつスーパーの前で何言ってんのー∑( ̄☐ ̄;)!?
ハイジ 『じゃ、俺は塾に戻るからな! 気をつけて帰れよ!』
居心地が悪くなる予感ばりばりだったので、俺は逃げるように塾へ。
ちぃ 『ハイジ逃げるなっ!!』
麻由 『せんせぇっ! 麻由せんせぇのこと好きやけんっ!!』
テンション上ってノリで言ってしまったのだろう。
麻由の最後の一言を聞こえないフリをした俺は完全にテンパっていた・・・。
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