倍数の学習は一通り終わったので,次は「約数」に進めます。しかし表面的には「倍数」の学習がまだ続いています。「数表」の中に,あてはまる倍数の数字をぬっていく活動です。班ごとに「2から9までの倍数」を手分けしてぬっていきます。ただし与えられた数表は,全て同じではなく,「1列が1から10までで,次の行が11から始まる表」や「9で終わって次の行が10から始まる表」「8まで」「7まで」「6まで」「5まで」の6種類の表を用意し,そのすべてを同じ数の倍数で模様を作っていきます。
1から10までの数表で,2から9までの倍数模様を黒板に示します。どれもバラバラではなく,規則正しく並び,模様のように見えます。子どもたちは,その模様を分類して,「斜め」「階段」「一直線」と名付けました。
その中から「一直線」に目をつけます。各班6種類の表を使って模様を作りましたが,その中に必ず「1直線」になっているものが含まれています。それらをピックアップして黒板に提示します。
表ごとにできた1直線を整理します。「10までの表」の場合,2の倍数,5の倍数,10の倍数の3種類の1直線ができました。「9までの表」では,3の倍数,9の倍数で1直線になりました。これらをすべて整理していきます。表の数を黄色で囲み,倍数の方を赤で囲みます。この時,黄色い数字と赤い数字の関係を考えます。
子どもたちから出てきたのは,
「赤い数の最小公倍数が黄色い数字にっている。」
ということでした。確かにその通りです。倍数の勉強をしているのでそう考えたのでしょう。この後「約数から元の数を見ると倍数になっている」という見方につながります。
次の児童は,
「黄色い数を赤い数で割ると,必ず割り切れる。」
と言いました。これが「約数の見方」になっています。
いい意見が出てきたところで時間がいっぱいとなりました。この2つの数字にはどうやら関係があることは分かりました。これを次の時間に整理していきます。