前時に,合同な図形に切り離す活動を通じて「偶数」「奇数」について学習しました。この日はそのことを使ってさらに考えていきます。
運動会などで行進をするときは「左,右,左,右…」と足を進めていきます。それを確認しながら,実際に「足跡」を黒板に貼っていきます。そして,
「100歩目は,左右どちらになるかな。」
が最初の問題です。すぐに自力解決に入ります。
子どもたちの多くは「右」になることは直感しているようです。しかしその理由までかくことを要求したので,半分弱の児童は鉛筆が進んでいません。さらに,「実際に足を動かしてみる」という方法に出た児童もいました。それは認めていきます。
しかし,1000歩目と聞かれるとそれは大変です。そこでもう少し論理的な理由を引き出します。子どもたちからは,「偶数・奇数」の話が当然のように出てきます。少ない場面で「帰納」すると,偶数が右足になっているので類推しています。
それはそれでいいのですが,そのきまりがいつまでも続いている保証はありません。そこでさらに追及していきます。足跡の途中を省略した図の中で,左足を最後にして,
「これが100歩目ということはあり得るかな。」
とたずねました。実際は101歩目になります。しかしならない理由としても「偶数だから,奇数だから」という話しか出てきません。せっかく足跡の図を貼っているのにそれが生かされていません。そこで,
「100÷2=50なので偶数ですが,この図の中に50は見えませんか。」
と,かなり直接的な発問を出しました。ところがこの発問に対して,
「図のちょうど真ん中にある。」
というのです。これは「50歩目」を表しているようです。途中で省略していることもあり,「足跡の数」というイメージがなかなかできないのです。授業はかなり混沌としてきました。
やむなく,私の方で右足の数を数えていきます。「1,2,3,…49,50」と数えました。右足だけで50歩だということを見せます。次に左足は何歩になっているかを考え,「51歩」になることを引き出し,左右が50歩ずつでそろっていなければならないことを確認しました。かなり重い空気になっていて,大反省です。
ここからは,クラスの人数に関する問題です。自分たちのクラスである34人は,偶数か奇数かはすぐ判断できます。しかし次の「架空のクラス」になると,最初の同じ人数でも動けない児童がたくさんいます。
「何人か分からない。」
と言って,問われていることも意味が伝わっていない児童がいます。さらに「人数が何人なのか分からないと決定しない」というイメージの児童もいます。何とか,
「もし,男女が10人だったら」
という意見を引き出し,問題の意味を確認し,偶数になることを帰納的に確かめました。さらに「アレイ図」でペアがきちんとできるように並ぶときが偶数になるイメージを作りました。さらに次の「1人多い」で,奇数のイメージも作ります。
ここからは,アレイ図を動かして,偶奇数のイメージ図に移動させて考える問題を出します。動かすことによって「揃う」場合と,動かしても「揃わない」場合があることで偶奇数が分かることになりました。
その後練習に入る前に,教えるべきことを教えます。まず「0は偶数」になります。割ってもあまりが出ません。さらにこれは先の活動で出ていた言葉ですが,「偶数と奇数は交互に現れる」ということです。続くことはありません。さらに大きな数になっても,「一の位」だけで判断することができます。十の位までの数は必ず2で割り切れるからです。
そのあと,教科書の練習題をして終了です。