毎年恒例の,県・市算数部会主催の「夏季研修会」が行われました。ここ数年,文部科学省の教科調査官の方の講演が続いていました。今年も同じなのですが,教科調査官が今年度より変わっていますので,初めてこられる方の講演となったため,最近では最も多い参加者(150名)を迎えての研修会となりました。
 講演された先生は,2年前まで現役で授業をされていた方で,私も東京まで行って5回程度授業を見たことがあります。教材研究がしっかりした授業をされていて,すきのない印象です。
 さて,この日は具体的な授業に対する構えの話が多くの先生方の参考になったと思いますが,私は別のことに心がひかれ,質問させてもらいました。それは今度の新学習指導要領の目玉の一つである「調整時間時数制度」のことです。
 学習指導要領では,1年間にやるべきコマ数が決められていますが,「情報」などの学習を取り入れたり「研修」などの時間にあてたりするために,「コマ数を減らす」ことが可能になるそうです。もちろん逆に増やすことも可能です。このため「算数」の時間数も175時間から増減される可能性があるのです。
 私は,算数の時間は増やす必要もありませんが,既定の「175時間」は守りたいと思っています。この調整をするときに大切なことは「学校の実態から考える」ことだとおっしゃられました。昨今行われている「全国学力調査」などの結果を使えば,実態はすぐに分かります。その考え方で行くと,今私が勤めている学校は減らすことはないでしょう。ただ,昨年まで勤めていた学校であれば「少しくらい減らしても大丈夫なんじゃないかな。」となる可能性があります。しかしそれで本当に「深い学び」が実現されるのでしょうか。
 私は「コロナ禍」の2020年に3年生を担任しました。その時,休校や分散登校などで,授業時間がかなり削られました。そこで,3年生の大切な教材である「小数」と「分数」を一緒に学習するという実践をしました。(それをまとめて,市の論文に投稿し,奨励賞をいただいている)6時間程度の時間短縮が可能となりましたが,それだけではなく,「一緒に学習したほうが関連がよくわかり,深い学びになる。」ということも感じました。
 そのような体験からいえることは,時間数を減らす場合には,「こんな工夫をして効果をあげているから減らした。」というように,削減と工夫をセットで示す必要があるのではないかと思いました。
 その点について,賛同いただき,今後の伝達に生かしていきたいという回答を得られました。さらに「算数は減らすべきではない。」という明確な意思も確認できたので,私としては安心させられました。
 前日,地震があった地域から,何とかして当地まで来ていただき(夜の会もご一緒させていただきました)感謝しかありません。ありがとうございました。

 

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