前時に,小数についても「計算法則」が成り立っていることを確認しました。それを受けて,計算の工夫を簡単に扱いましたが,子どもたちはかなり戸惑っていました。そこでもう1時間かけてそのイメージを作ります。
 まず,この日扱うたくさんの「式」を先に全部見せたうえで,左の2つの式を見せます。どちらも3口のたし算です。この式を見て,
「普通にするのではなく,何か工夫して楽にできる方法はありませんか。」
とたずねます。これは比較的見やすいので,半数以上の児童が見えます。上の問題は,後ろの計算を先にすればよく,下の問題は両端の数を先にたし算すればよいことは見えてきます。その意味を確認した後,
「これを算数の言葉でまとめていきます。」
と述べ,
「後ろを先にやりたいとき,算数では都合のよい記号がありませんでしたか。」
と尋ね。( )を使うことを想起させ,式を書き換えます。そうすると次の式はすごく簡単な式になります。
 下の問題の場合は,都合のよい記号はありませんが,前日学習した「交換法則」を使うと,順序を入れ替えても構わないので,式変形ができます。自分の「やりたいこと」を算数の言葉である「式」をかえることで実現させるわけです。これを「式変形」ということを教え,この日はそれをめあてにします。
 赤字でかいた問題を自分自身で式変形する練習をします。
 次に「かけ算」に移ります。2つの問題には「2.5」と「0.4」が見えます。この2つの数字をかけると「1」になることを確認します。教科書では「25×4」を100として,あとで100で割るようにしているのですが,ストレートに「2.5×0.4=1」というのを使わせていきます。そのほうが変形しやすいでしょう。
 参考までに「1.25×0.8=1」も使えることを教えました。先の式で,かけられる数は半分になり,かける数は2倍になっているので1のままであることも押さえます。
 分配法則を使った式変形については,「同じ数をかけている」ということに着目させ,先に足したり引いたりすればよいことを押さえながら3行でまとめていきます。この日は基本的に全て3行で変形しています。
 教科書の練習題,もっと練習などをして終了です。前日は「難しい」という感想が多かったのですが,この日は意外とすんなり収まりました。必要感を出すことと,きまりの工夫は別に扱った方がいいということなのでしょうか。また「式変形」を目的にした方が分かりやすいのかもしれません。

 

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