まずは前時までの復習です。「1mが80円のリボン」の問題で,2から4mの長さを求めます。式を確認し,その式になる理由を比例関係を使って説明する練習も行います。さらに長さを「2.5m」と小数にしても,同様の説明で式が作れることを確認します。計算方法は,かける数を整数に直して計算し,もとに戻すことで求めていきます。ここまでの結果は短冊にまとめ,表のような形にしておきます。
(写真2) ここで本時の問題に入ります。この日は,リボンの長さが「0.5m」になりました。出題したとたん,
「40円や。」
と,答えが一番に飛び交いました。半分になっているのですぐにイメージできるのでしょう。そこで,
「じゃあ,式はどうなりますか。」
と発問します。数人がいろいろと呟いています。「わり算」というような声も聞こえてきました。それでも最初に発表した児童は,
「80×0.5」
と言ったので,これまで同様の説明が成り立つのかどうか。さらに計算方法も今まで通りにやると,イメージできた「40円」になることも分かりました。
このような,かける数が1より小さくなったのは初めてです。まずこれをめあてとして確認し,いくつかの場面で立式をします。比例関係を使った「四ます関係表」を利用します。
計算も,これまで同様にやっていきますが,頭の中で処理できる人は,ここから離れてすぐに答えをかいてもよい,ということにします。
「今日計算している問題は,今までに絶対にありえなかったことがあるんですが,なんだかわかりますか。」
と発問します。子どもたちは気づいていません。いくつかのヒントを言いながら,かけ算の答えが,もとの数よりも小さくなっていることに気づかせていきました。これは子どもたちにとっては意外だったようです。一人の児童が,
「そりゃそうだろ。1のときが…」
と,語り始めたので,続けさせると,洗練されててはいませんが,この場面で扱いたい内容に近いことをしゃべっています。その児童の言葉を拾いながら,かける数と積との関係をまとめていきました。
そのあとは,教科書の練習問題をして終了しました。指導書の2時間分を進めたことになっています。