「簡単な比例」の単元に入りますが,子どもたちには,
「もう体積はしっかり求められるようになったかな。」
と言いながら,体積を求める問題を出題します。しかし見取り図で示された直方体には,高さが示されていません。子どもたちには,
「この紙の裏に,高さが書いてあるんですが,見せません。きっとこの数字だろう,というのを3つくらい予想してノートに求めてください。」
と投げかけます。子どもたちは適当な数字を決めて計算しました。
 予想した長さと,計算した結果の体積を求めていきますが,なかなかかくれていた数字が出てきません。かなりやってようやく「14」が出てきました。ここまでの結果は全て「短冊」に書き込みましたが,貼るのはバラバラに貼っています。その時,
「たくさんの結果が見えてきましたが,これを見て何か気づいたことはありませんか。」
とたずねました。
 最初の児童は,
「40ずつ増えている。」
と言いました。しかし短冊はバラバラなので,どこのことを言っているのかがよく分かりません。そのとき一人の児童が,
「並べ替えたらいい。」
と言ったので,並べ替えてもらいました。
 並べ替えて説明してもらったのですが,その児童は「下の数を上の数で割ると40になる。」という,「変化」とは違うことをしゃべり始めました。まだ学期初め,話すことが十分にできていません。こちらで修正をかけながら,「変化」と「商一定」に関してはまとめていくことができました。
 しかし,比例の見方である「横に見る」意見は出てきません。これは今までも経験してきたことで,横に見る見方は「40ずつ増える」から脱却しにくいのです。そこで「5㎝」とと「10㎝」の2つの短冊を並べて,
「この2つを見て気がつくことはありませんか。」
という直接的な発問を出さざるを得ませんでした。
 ここでも最初は「200増える」という変化しか出なかったのですが,別の児童が,
「上が2倍になると,下も2倍になっている。」
という意味のことを発言したので,それを少しずつ広げていく活動に入ります。しかしこの活動もまだ十分には浸透しておらず,かなりの時間がかかりました。
 結局,他の場所での2倍関係や,3倍,100倍関係などの押さえはできました。
 そのあと,教科書の「レンガ」と「植木鉢」を積んでいった時の「高さ」の関係を表にまとめ,レンガの方は先と同じような気づきができるのに対し,植木鉢の方は「同じ数ずつ増える」は成り立っていますが,他の2つについては成り立っていないことを見せて授業は終了しました。
 教材のさることながら,子どもたちがまだまだ十分に育ち切っていないことがこの授業の停滞の原因になっています。少しずつ鍛えていく必要があります。

 

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