母校研修2本目は,中学2年生の数学です。ここの校舎に入ったのは,自分が中学校で教育実習をした時以来ですので,きっちり40年ぶりです。完全に記憶から失われていました。
授業は「4×4ペグソリティアを用いた思考力の育成」という題名でした。正直私は,初めて聞く言葉でした。「ペグ」はピンという意味だそうです。(テントを固定する道具でよく使われる言葉)「ソリティア」は一人遊び,という意味だそうです。つまり,ピンを使った一人遊びということです。
ルールは,最初2本のピンが並んでいます。(実際の授業では,オセロの駒や碁石を使っていた)ピンは,別のピンを跳び越して移動することができます。この時,跳びこされた方のピンは引き抜いてなくなります。移動のルールはこれだけです。
一般的には,十字型にピンを並べてやることが多いそうですか,ここでは右のように「4×4」の盤状のものを利用します。1か所だけピンがないマスがあるので,そこにピンを跳び越していくことからスタートし,これを繰り返していった結果,最後に1本だけピンが残れば成功ということになります。うまくやらなければ,まだピンが数本残っているのに,どのピンも動かすことができない,という状態になり,それは失敗ということになります。このゲームの「攻略法」を考えていくのが課題でした。
グループで協力しながらいろんなことを考えていました。あるグループは「残り4~5本になったとき,この状態になるとだめな場面」をいくつか考えていました。またあるグループは,早い段階で,「できるだけ隣にピンがあるところに移動するようにする」などのセオリーをまとめていました。
「攻略法を考える」というのは,かなり意味が広くなります。「必勝法」を考えるとなるとかなり難しくなります。何を考えればよいのか,という問題もあります。私は,若いころ「将棋」を嗜んでいたので,それ参考にすると,
「序盤の定跡にあたるような動かし方を考える」
「手筋と言われるような,基本的な動かし方を考える」
「終盤の,詰め将棋のような場面を考える」
など,いろんな楽しみ方と考え方があるように感じました。
翻って,面白いのは確かなのですが,数学とどう関係するのか,というのはよく分かりませんでした。「思考力」が伸びるのはイメージできますが,数学の領域「数と式」「図形」「関数」「データの活用」との関係はないように感じます。昔話題になった「課題学習」ととらえればいいのでしょうか。
久しぶりの校舎や中学生の活動は新鮮でよかったのですが,やはりもっと「小学校算数の授業」の本数を増やしてほしいと切に願います。そのことは事前にわかっていたのですが,ほかの学校を優先することはできないので。