1学期最後の時間となりました。特設単元「魔法陣」に取り組みます。1から6までのカードを使います。この6枚を,三角形状に3枚が並ぶように置いて,各辺の数の和が等しくなる入れ方を見つけていきます。
代表児童に作らせようとしましたが,黒板上で考えていくのではなかなかできません。一度ノートに向き合うよう指示すると,少しずつ見つけられた児童が出てきました。この時,ノートで失敗した時は「×」をつけて新たに考えていきます。このようにしてノートが「汚く」なった児童ほどよく考えているということになります。
1から6までのカードを使うと,一辺が「9」「10」「11」「12」になるように作れることが分かりました。
「ここまで来たら,13になるものも見つけなくちゃ。」
と煽り,調べさせますが見つかりません。そのうち一人の児童が,
「先生,7のカードを入れさせて。」
と言ってきました。他の児童もそれに乗ってきています。そこで「7」のカードを入れ,その代わりに「1」のカードを除外し,「2~7」のカードでチャレンジします。
そうすると,見事に「13」になるものが見つかりました。それなら次の「14」や「15」も見つけなくちゃということで,意欲的に試行錯誤が始まっていきました。このあたりから次第に,「和を大きくしていきたい」という気持ちの方に移行させていきます。
同じパターンで,カードを変えていき,どんどん大きい数字が和になるものを見つけていきました。一番大きい「9」のカードまで出てきたのでこれ以上のものがありません。すると一人の児童が,
「1から9までのカードを全部使ってやりたい。」
と言い出しました。他の児童もついてきています。そこでそれを認めたうえで,1辺の枠の数を増やし,9枠に全部入れて同じ数になるものを見つけさせます。子どもたちは必死で見つけようとしているのですが,時間も迫ってきてしまいました。そのタイミングで,
「夏休みを使って見つけてみるか。」
となげかけ,1学期最後の授業が終わりました。