学期末の特設授業に入ります。最後の単元が「暗算」だったので,
「筆算も大切だから練習しよう。」
と投げかけました。しかしただ練習するだけでは面白くないので,たし算とひき算を「同時」に練習することを告げました。
 ルールは左のようなものです。適当な2桁の数を決め,それをひっくり返したものでひき算をします。出てきた答えをさらにひっくり返してたし算をするというものです。これで加減が同時に練習できます。
 するとそのうち,
「全部99になる。」
という声が出てきました。あちこちで聞こえます。ときどき「ちがう」という声も出ますが,計算間違いがあったり,ルールに違反したりしているようです。また,引き算の答えが「9」になった時,次の足す数は「90」になることのルール確認も行います。こうしてどうやら「何時も99になる。」ということが言えそうです。
 これを「3桁」に広げます。すると今度も同じように,
「全部1089になる。」
という声が上がります。違うという声も,詳しく調べてみるといつもこうなるようです。子どもたちは,不思議がったり,面白がったり,あるいは気持ち悪がったりしています。何度も計算しましたが,反例は見つかりません。
 さらに4桁に広げてみます。今度も「同じ数」になると思っています。ところが,今回は,3種類ほどの数が見えてきました。「10890」「9999」「10989」です。こうなると他にもないか一生懸命計算するのですが,見つからないようです。とりあえずこの日はここまでの結論で終わり,次の時間に考えてみることになりました。

 

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