前時までに,包含除と等分除の場面を,どちらもわり算の場面として一般化しました。この日は,それぞれの場面の文章題を示して,それらのイメージを膨らませていきます。
短冊に,いろんな文章を示したものをたくさん黒板に貼りました。それ等のうちの3枚を組み合わせて問題を作ります。あめの数は24個に固定し,最初は,
「3個ずつ袋に入れます。」
「何袋できるでしょう。」
という問題にして,包含除の「立式」と,場面を表す「□の式」を押さえ,最終の「答え」を確認していきます。
立式をする場面では,具体的な操作を「途中」まで入れて,このような操作になる場合,式はどうなるんだったかな,と問いながら進めていきます。□の式は,説明しながら教師が示し,九九を使って答えを求めていきます。
同様の進め方で,等分除など2問ずつの「立式」「□の式」「答」の確認をしていきます。
ここからは,自分自身の判断で,「立式」し「答」を求めていきます。「□の式」は省略します。
一気に5問出題し,式と答えを考えていきます。全部できると「仲間学習」をして確認し,できていない児童に「ヘルプ」をしていくことを指導します。
この5問は全て「わり算」になるわけではありません。ウの問題は,簡単なかけ算の問題になっています。2年生でも簡単にできる問題です。わり算をしているからといって,同じものばかりでは「考えない子ども」を作ってしまいます。このような「混在」は必ず必要で,これが授業者の配慮です。
すべての式と答えを確認します。子どもから,
「先生,ひっかけや。」
というような声も起こりましたが,今後も同じことが繰り返されるでしょう。
この後,教科書の練習題をして終了しました。