式による表現と読みについて学習する時間です。教材は,私のスペシャリテである「碁石問題」です。
碁石が並んでいます。周りを黒石が囲み,中に白石が埋まっています。ただしど真ん中の石は「黒でもない白でもないグレー」となっています。この状態でどちらが多いのかをたずねると,ほとんどの児童が「白」と答えました。この日はこのそれぞれの石の数を,いろんな式で数えていくことをめあてとします。
白から取り組みます。5分弱の自力解決の後,発表させていきます。この日は右の4つが取り上げられました。最初に「6×4」が出たので,その式はどう見ればいいのかをたずね,図の中を囲んでいきます。同様の活動をそれぞれの式に入れていきます。他にもあると思いますが,この程度にとどめて黒に移ります。
黒は,一辺の7をとった後,残りの5をとる基本的な式から発表させます。続いて,出てきたのが,一辺を全部重なるようにとって,重なった4隅を引く方法でした。この理解には少し時間がかかるので,4の意味を丁寧に説明させます。
次に「6×4」が出てきました。この式は,白石でもありました。今度は1辺を全部取るのではなく,1つ残して取っていく取り方になります。こうすると過不足なく取れてすっきりした式になります。
さらに,両端をとらずに真ん中だけ取ると,「5×4」になりますが,4隅が残っているので4を足すことになります。
この3つの式を,順に並べていくと,取る数を1つずつ減らしていくことで,最後に足す数が増えていくような,「動的」な式の見方も押さえます。
最後に教科書の練習題をして終了しました。いろんな式を見つけることは子どもたちも喜んでやってくれました。