まずは,これまでの筆算の復習をします。問題番号がそのまま「レベル」になっています。手隠し法で見つけた仮商がそのまま商になるものがレベルⅠです。その修正が1回あるものがレベルⅡ。複数回の修正が必要になるものをレベルⅢとしています。難しいわり算筆算ですが,少しずつ慣れてきているようです。
 本題に入ります。レベルⅣに進むことを告げ,具体的な式を見せました。「552÷24」です。これを見て,今までと何が違うのかを見抜かせます。一人の児童は,
「55の中に24がある。」
と言いました。別の児童は,
「何十になる。」
と言いました。意見をまとめると,「商が2桁になる」ということなので,それをめあてとして設定します。
 めあてができれば,筆算の方法は,こちらから指導します。1学期の1桁で割っていた時にも,商が2桁になることがあったので,それを思い出しながらまとめていきます。「たてる・かける・ひく・おろす」を繰り返すことを思い出させました。
 ここからは,練習ですが,こちらで用意した「小黒板問題」で細かく対応していきます。最初の(ア)~(ウ)は,仮商の修正がない数字にしています。初めてのアルゴリズムなので,修正の難易度が入らないようにして練習させます。
 次の(エ)は,引いておろした時の数字が3桁になるものです。これも初めてなので,修正のない数字で練習できるようにしています。(オ)~(キ)は,商のどちらかの位で修正が入るか,両方で入るようになっています。
 さらに(ク)~(コ)は「0」の処理がある問題となっています。練習はやみくもにさせるのではなく,型を見抜いて少しずつ難易度が上がるような出題をしてやらなければなりません。
 最後は教科書の練習題をして終了です。難しいわり算筆算もあと少しです。ゴールが近づいてきました。

 

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