「垂直と平行」単元の最後の時間です。最初は,残っていた「ひし形の作図」を確認します。いろいろな作図方法がありますが,ひし形の「定義」は辺の長さなので,定義にしたがった作図を取り上げて練習しておきます。
 コンパスを使う方法は,好みが分かれます。スムーズに動かせる児童はこれが楽なのですが,難しい児童には,針を刺す位置なども分かりにくいようです。
 ここからは「三角定規」を使った学習です。「同じ三角定規」(1組ではない)を組み合わせてできた形を考察していきます。最初は,直角三角形を2つ組み合わせたものを考えます。
 一見して「長方形」と分かるのですが,その理由をきちんと話させます。2つの角は三角定規の角そのもので90度。後の2つが「30+60」で90度にになっていることを説明すると,長方形であることが説明できます。
 次に「平行四辺形」になる説明です。三角定規の直角の位置が見える「上と下」の辺は,定義通り「1つの直線に垂直」なので平行になります。左右の辺は,もう1本の直線と「同じ角度」で交わっていることを話させます。置き方によって「60度」になったり「30度」になったりしますが,説明としては同じです。
 さらに,組み合わせ方によっては「正三角形」になります。こちらは「辺の長さ」では説明できません。角度が全部60度になっていることを使って説明します。
 直角二等辺三角形の方は,正方形ができます。辺の長さが等しくなるのは「同じ三角定規」という約束があるからであることを確認しました。
 そのあとは,教科書の練習題をして,この単元終了です。教科書には「しきつめ」のページがありますが,日ごろから「パターンブロック」で遊んでいる子どもたちなので省略しました。

 

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