前時に「垂直・平行」の作図を学習しました。この日はそれを利用して「長方形」や「正方形」を作図する時間です。小黒板に「縦3cm」「横5cm」の長方形の図を示し,これを作図することを伝えます。図には2つの長さが示されていますが,それ以外にかくれている情報をたずね,「角が直角」になっていることを確認してから「自力解決」に入ります。作図は,真っ白な紙の上に行います。
 作図方法を発表していきます。最初に出てきたのは,両側の直角と辺の長さを使う方法です。これが一番「安定」している方法のようです。ただし発表を細切れに止めて,作業を予想させると,三角定規の直角を使わずに適当に直線をひいて,作図できていると判断する児童がたくさんいることも分かりました。
 作図した作業に番号をつけていきます。そうすると,5つの作業をすることで作図できています。
 その他の方法も出てきました。前時に「平行」の作図をしていたので,それを利用した方法です。また,直角の部分を3か所使った方法も出てきました。
 コンパスを利用した方法は,出てこなかったので,私の方から示しました。いずれの方法も,最初と同じ「5つの作業」でできていることを確認します。
 そのことをまとめたうえで,適用問題に入ります。別の長方形や正方形の作図練習です。どちらも5つの作業で作図できていることを確認します。
 さらに教科書の練習題をして『ノートにしゃべろう』を書きました。その中に,平行を2回使う方法を思いついた児童がいました。一人だけですが,どれも5つの作業でできることに不思議さを感じている児童がいました。

 

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