前時に,私の自作教具「全円文字なし分度器」を導入したので,この日はそれを使って角度を測る練習をしていきます。全円文字なし分度器(「その詳しい説明はこちら」)は,一般的な分度器と違って,数字が全く書かれていません。なので目盛りを丁寧に数えていくことで角度を求めることになります。これがそのあとの活動につながっていきます。
 全円なので「分度器の中心」がはっきりわかります。これを角の「頂点」に重ね,「分度器の直径」(2本ある)と角の「辺」を重ねるのが基本的な合わせ方です。
 そのうえで,大きな目盛りは「10度単位」なのでそれを利用して数え,細かなところは「1度単位」の目盛りを使って測定することになります。
 基本的な分度器の使い方を確認した後は,たくさんの角度を測っていきます。最初は「180度」より小さな角なので,比較的よくできていました。この活動の中で「直角が90度」ということは押さえてしまいます。辺が短い場合は伸ばすことも指導します。
 そのあとは,180度を超える角を測っていきました。「全円」なので同じ方法で測れるのですが,数字が大きくなるので数え間違いが出たり,読み取る角を間違えたり(反対側の角の方を測ってしまう)して,結構苦労していました。細かなことは次時以降ですが,図形の学習になり,急に生き生きとする児童も出てきました。

 

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