先週の土曜日に「算数を学ぶ会」を行いました。この日は7名の方が集まってくださいました。その中に,今年の「県レベルを超えた研究大会」で発表される先生と,同じ大会で来年発表される先生が来てくださいました。そこで早速その発表について検討していくことにしました。
 今年発表される先生は,6年生の「文字と式」の単元の終末の活用場面を計画されていました。教科書の「発展問題」の中に,左の様な「数列」のa番目の式を考える問題がありました。完全な「数列」の問題です。この場面を行うために,私は,
「この数列になる場面が必要」
と感じました。「ア」であれば「1本10円の鉛筆をa本買った時の代金」のようなシチュエーションのことです。
 「イ」の偶数や「ウ」の奇数はいくつかの場面が作れるでしょう。問題は「エ」です。これは「階差数列」になっていてこの具体的な場面にはどんなものがあるのか検討しました。その中で一人の先生から,
「高さが底辺より1㎝長い三角形の面積」
という提案をいただきました。なるほどこの式を見ればその場面が浮かんできます。その見せ方として,
「底辺1センチ,高さ2センチ」の三角形の面積から考え,それぞれを1㎝ずつ伸ばした三角形を考えていきます。そうすると,数値の設定の仕方が見えてくるので,そのイメージから式を見出すことができるかもしれません。とてもいいアイデアをいただきました。
 もう一人の先生は,2年生の「表とグラフ」の授業を予定していました。検討したのは,
「データを全体でそろえるのかグループごとにするのか。」
「表を作るための作業にICTが使えるのではないか。」
「グラフ化するときの,元の台紙はどんなものを与えるか。」
「生活科などとの関連でできることはないのか。」
などでした。こちらは来年の発表なので,いろんなことに取り組むことが可能になっています。
 2人とも,発表は大変なことですが,できる限り協力して,よい発表ができるようにしていきたいと思っています。

 

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