いろいろなグラフについて考察していきます。まず最初に,1月から4月の「乗り物図鑑の売れた数」を表す折れ線グラフを見ます。次に同じく1月から4月の「恐竜図鑑の売れた数」を表す折れ線グラフを見ます。この2つのグラフは,見た目ではよく似ています。
「どちらも3月が一番多い」
「1月から3月まで増えている」
「省略したグラフになっている」                         
など,簡単な考察が出てきました。そのうえで,
「2月から3月までの間で,売れた数がどれだけ増えたかを比べると,乗り物図鑑の方が恐竜図鑑よりも大きいです。」
という,考察が正しいか否かを考えます。これに対して一人の児童が,
「見た目は乗り物やけど,数字でやると恐竜になる。」
という意見を出しました。その意味を全体で確認していきます。「見た目」というのはグラフの傾きを見ると,乗り物の方が急になっています。
 しかし,グラフの数字を読み取って計算してみると恐竜の方が増えていることが分かりました。そしてそうなってしまった原因は,2つのグラフの「目盛りの取り方」が違うのでそうなったのです。
 そうならないためには,同じ目盛りにして,2つのグラフを1つの図の中に作ればよいことになります。そこでこの2つのグラフを1つにまとめる活動を行いました。(この活動は既習)
 続いて,1つの図の中に,東京とシドニーの気温変化を表します。今までほとんどが「山形」になっていたのに,シドニーは「谷型」になっています。そういえば前に「ブラジル」の気温もそうなっていました。そこでこの2つの都市が,地図のどこにあるのかを見ていくと,地図の下,つまり南にあることが分かりました。
 それを受けていろんな都市の気温変化をネットで見ていきます。すると北と南で形が分かれることが分かりました。場所によって山や谷の大きさは異なりますが,大体そうなっていることが分かりました。こうして,
「折れ線グラフは,形で特徴が分かる。」
ということでまとまりました。

 

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