前時に「折れ線グラフ的な」グラフが見えてきたので,約束をまずしてしまいます。前時に使ったグラフをひっくり返すと,シンプルなグラフが出てきました。これを「折れ線グラフと言います。」と約束します。そしてめあてである,
「折れ線グラフを読もう」
ということで進めていきます。
 教科書の「1日の気温の変化」のグラフを見ながら,まず各時間の温度を読み取ります。グラフから逆に「表」を作るような感じです。二次元的な見方が必要だし,細かい線になっているので大人が思うより難しい作業です。
 できた表を隠して,グラフを見ながら質問していきます。
「8時と9時は何度変わっていますか。」
「一番大きく温度が上がっているのは,何時と何時の間ですか。」
など,変化を尋ねる質問をしながら,直線の見方を固めていきます。
 続いて,一日の気温の変化ではなく,1年間の気温の変化のグラフに変えて同じような活動をやっていきます。変化に対する質問も加えて,さらに折れ線の見方を広げていきます。
 ここで「読書冊数」をもとにして,棒グラフとの違いを見せていきます。5人の子どもの読書冊数を比べる場合は「棒グラフ」の方が「差」が見やすくなっています。一方,一人の子どもの「月別の読書冊数」が折れ線グラフで表されています。これを見てひとりの児童が,
「だんだん,賢くなっている。」
と言いましだ。素晴らしい反応です。読書冊数が「増えている」ことを表した言葉になっています。こうして,折れ線グラフは「変化を表す」ために用いることを押さえました。
 最後にもう少し練習をして終了しました。

 

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