「折れ線グラフ」の導入です。6月20日の時間と気温の表を見せます。朝6時から2時間ごとの気温が示されています。この結果をグラフに表します。既習の「棒グラフ」です。グラフはこちらが用意したものに細い棒を書き加えていきます。細くしているのはこの後のためのしかけです。
 グラフができればここで問題を出します。その問題は,
「水泳は気温が25度以上でなければできません。この日は何時から何時までできるでしょう。」
です。子どもたちはノートに答えを書いていきます。するとほとんどの児童が
「10時から2時まで」
となっていました。これを発表させると,数人から違う意見があると言い出しました。そこで,
「これ以外の時間が考えられますか。」
と言いながら,その児童の気持ちを推察していきました。
「8時が24で,10時が26だから,間の9時は25になるはず。」
という,データの間の数字を予想するアイデアが出てきました。このアイデアを午後にも適用させると「3時は26か27度」という意見に広がっていきました。
 この予想を短冊に書き加え,表の間に埋めていきます。新しいデータが表に加わったので,それも棒グラフに付け加えていきます。
 ここで,11時のデータもグラフに書き加えることにします。棒がどこまで伸びるかを「ストップ」で言わせます。ストップされたところがどうしてそこなのかをたずねると,
「10時と12時のちょうど間だから。」
という意見が出たのでまとめておきます。大切な考え方になっています。
 残りの「間」もすべて棒を付け加えていきます。かなり「密」になってきました。しかしまだ「すき間」が残っています。このすき間はどうなるのかをたずねると,
「○時半」
ということになり,その棒の長さも「前後のデータの間」と考えると,埋めていけることになり,その作業を行いました。
 ここまでくると,棒が乱立して訳が分からなくなってしまうのですが,「上の部分」だけは山形にになっていることが見えます。なのでその山形さえ分かれば気温を表すことができる,という形でまとめ,授業は終了しました。

 

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