前時に,角柱の展開図を考えたので,本時は「円柱」の展開図を考えていきます。まず,大体の形は側面が長方形で,上下に底面の円がくっつくことは学習済みなので,
「先生が作ってきました。」
と言いながら,円柱の展開図を貼っていきました。しかし側面がやたらと長くなっているので,
「先生,長すぎるよ。」
という声が聞こえてきました。そこで,どのくらいの長さで切り取らなければならないのかを考えていくことになりました。
 A~Gまでで,どの位置が一番近くなるのかを考えます。子どもたちは何となく「C」ということは見えているようなのですが,その理由が難しいようです。実際に長さを測って考えるものがかなりいました。そんな中,
「先生,その線の間はみんな同じ長さなんですか。」
という質問が出ました。同じ長さになっていることと,1つの長さが「半径」と同じになっていることを伝えます。
 一人の児童に説明してもらいます。
「もし,直径が2cmだったとしたら…」
と発言したところで止めます。そして,
「もし,だから何でもいいのに,どうして2㎝にしたんだろう。」
と,この図を眺める視点を与え,考えていきました。
 この「2」が直径になっていて,横の長さがその「3.14倍」になっていることを引き出していきました。
 そのアイデアは,底面の円周と,側面の横の長さが等しくなることが理由になっています。それを押さえてしまいます。
 続いて,いつも使っている「小黒板」を「側面」と考えた時,どの底面がくっつくかを考えることで,その関係をイメージしてい決まます。長辺と短辺で異なる底面がくっついていくことを,3.14倍をもとにとらえていきました。
 そのあとは,実際の展開図をノートに書いていきます。黒板に示した見取り図や,教科書の練習題を使ってやっていきます。側面は長方形になるのでかきやすいのですが,その上下に円をかくのが意外と難しい児童がたくさんいました。これを見ていて,
「実際に,工作用紙を使って立体を作る活動が必要だな。」
と感じました。

 

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