地元の悉皆テスト5年生のものを眺めてみます。4年生の学習で「ものの位置」を表す方法を学びます。「直方体と立方体」の単元の中に入っていることが多いのですが,この時の「立体」「空間」の位置を表す場面設定は,従来とても不自然なものが多かったように感じます。
 私もその一人で,2次元ならば「座標」としてあらわせますが,3次元になると「高さ」を「デパートの8階にいる」「風船の位置」「ジャングルジムを使う」などという,異質な設定になってしまいがちです。「その様子はこちら」
 しかし,この問題では「ドローン」を登場させてその位置を表させています。ドローンは,平面状にも着陸しますし,とんでいることもあり,空中で静止することもできます。現代的でとてもいい題材があるものだと感心させられました。
 データの活用を意識した問題も当然ありました。このページには,グラフが2つ(棒グラフ・折れ線グラフ)と,一次元・二次元表があります。この中の2つのデータを組み合わせて計算させたり,二次元表の中に当てはまるところを見つけたりさせる問題が入っていました。
 さらに定番である,「省略したグラフ」で倍関係が成り立っていないことの説明を求める問題もありました。
 授業にも取り入れられる「素材」を示してくれたものもあり,食傷気味になっている問題もあり,玉石混交と言えるでしょうか。そんな思いを抱きました。

 

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