立春研修2本目は,2年生の「かけ算」で,九九のきまりをつかって考える学習です。「サイコロゲーム」というのを行い,それぞれに得点が決められていたようです。その得点を出した回数を表す「グラフ」のようなものがマグネットで作られています。例えば「3点」の回数が「6回」となっているので,既習のかけ算を使って総得点を計算しています。
 九九の範囲のものをいくつか確認した後,「2点」の回数が「12回」になっているところを考えていきます。その場合「九九」の範囲を飛び越しています。それでも答えは何とか見つけることができるはずです。そこでそれを工夫して求めることが課題となりました。
 「2×12」の場合を考えます。子どもたちから最初に出てきたのは,「2×9=18」から,2を足していく「同数累加」です。2の段は2ずつ増えているというきまりをつかっています。
 さらに,「分けて足す」というきまりを使って「2×6」と「2×6」に分解して考えていました。ここまでの「九九構成」の活動でやってきた手法なのでしょうえ。子どもたちはとても自由に考えていました。
 その後,左のような順で次々と九九の範囲を超えた場面を考えていきました。この時「交換法則」が使えることを確認したり,分けて考えることを何段階でもできるようにするなど,数値を配慮しながら進めていました。ゲームをという場面を使っていますが,問題自体は授業者の流れで進んでいます。
 最後に,この時間に使った「考え方」を短い言葉でキーワード的にまとめて授業は終了しました。九九の範囲を広げながら,かけ算の性質をイメージづけようとする実践で,子どもたちも生き生きと活躍していました。ありがとうございました。

 

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