3月14日の授業です。最初に,
「今日は何の日か知ってますか。」
と尋ねました。「ホワイトデー」という答えが返ってきます。それは「バレンタインデーのお返しをする日」という認識のようです。さらにこの日が「算数の日」でもあることを教えます。すぐに何人かが「ピン」ときて,「3.14の円周率だ。」と言っています。
「じゃあ,今日はバレンタインデーということで,先生からみんなにプレゼントをします。」
と言って,円と正方形がいくつかに分割された「パズル」をわたしました。俗にいう「ブロークンハート」です。
 子どもたちは,はさみを出して形を切り抜き,9つのパートに分けます。そのあと私の方から,
「パズルは,先生からの愛が詰まったハート型にになります。」
というと,悲鳴が上がっていました。(ごめんなさい。)
 子どもたちは試行錯誤をしながらなんとか組み合わせています。最初はだれもできなかったのですが,しばらくするとぽつぽつと,
「できた。」
という声が上がります。ただしできた形には2種類あって,左の左が正しいのですが,右もなんとなくハート型に見えるのでこれはこれで構わないことにしました。
 できたハートをノートに貼ってから,
「これを,今度は算数セットを使って描きます。」
と投げかけました。これをやらなければ算数の授業ではありません。正方形と円でできていることが見抜ければ,そのかき方も理解できるはずです。
 正四角形をかいた時のように,円と中心角を使えば「正方形」ができます。その2辺の中点を中心にして半円を描くときれいな「ハート型」ができます。
 子どもたちはがんばって作図できるようになりました。およそ算数の授業とは言えないような活動でしたが,「算数の日」なので,こんなことがあってもよいかな,と思い企画してみました。

 

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