私が所属している「KD研」の定期刊行冊子が届きました。その中に,私が過去にお世話になった2人の方の訃報が記されていました。
一人目は「K先生」です。私の若いころは「上越教育大学」の教授をされていました。有名なのは「多様な考え方の生かし方まとめ方」という本で,当時の問題解決型学習での「練り上げ」のバイブルとして知らない人はいないような本です。私はこの本について,このブログで10年前に報告しています。「その様子はこちら」
その報告のさらに10年前,つまり今から20年ほど前に,富山県の雨晴温泉で行われて全国大会で,私が発表した時の「代表講師」がK先生でした。発表の中に,K先生が提唱された「action proof」を取り入れていたことから決まったようです。先生は活動を大切にされていて「Do math」をしきりに叫ばれていたことを思い出します。
もうお一人は「S先生」です。私が教員になったころ,文部省(当時)の教科調査官をされていた方で,その後日数教の会長まで務められました。先生との思い出は,県内で初めて実施された自主算数授業研究会である「算数授業実践研究会」で,私が4年生の「変わり方」で「階段問題」の授業をした時に講師としてご指導いただいたことです。
その後何度も県内の研究大会に講師として来てくださり,会の後の夜の会ではいろいろと話をしてくださいました。先生が文部省時代に作られた「指導書」(今は「解説書」となっている)を持参して話をした時に,私の本に「サイン」をしてくださったのは本当になつかしい思い出です。「その時の様子はこちら」
お二人について私がこのブログで綴ったのは,どちらも10年以上前のことです。あれからの長い年月も,お二人の先生から教えていただいたことを大切にしながら実践をしてきました。本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。今後も教えを忘れずに取り組んでいきたいと思っています。