中学校まで歩くとどのくらいの時間がかかるのかを考えるために,前時に実際に歩いて「データ」を収集しました。このデータを使って実際にかかる時間を考えていきます。
 こどもたちは無意識のうちに「四ます関係表」の考えをつかっています。10mや100mという単位量を使っているので,道のりがうまく整数倍になりります。50mでやると少し難しくなりますが,それでも自分たちで見つけることができます。
 結果は,一番早い班が約27分。遅い班でも約31分だったので,なかなか良い結果と言えるのではないでしょうか。
 ここで指導すべき内容を示します。まず「道のりと時間で表されたデータ」のことが「速さ」を表していることを押さえます。この2種類の量の裏に「速さ」という別の量(内包量)が生まれていることを表しています。
 そして,この時の「時間」は「1時間」「1分」「1秒」という単位量を用いるのが一般的であることも押さえます。
 ここで2つの「速さ」を示しました。20秒と30秒という分かりやすい数字で歩く速さを示し,比較させてみました。多くの子どもたちは「1秒」や「1m」にそろえようとしていました。想定外です。この数字なら「1分」にそろえるだろうと考えていたのですが当てが外れました。これが子どもたちの素直な姿なのでしょう。
 やむなく,こちらから1分にそろえることを指導しなければならなくなりました。ここはこの実践の改善点として残りました。
 「分速」を指導したので,実際の廊下を歩いて,自分の分速を測定する活動を取り入れました。秒速や時速ではこれはできません。ちょうど活動しやすい「分速」で「速さ」のイメージを作ります。この時間はここまででタイムオーバーでした。

 

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