前時に,部屋と部屋の「広々」「窮屈」について考えていく中で,「1人のスペース」で比べる方法が出てきました。計算も出てきましたが,そのイメージはまだ確実に浸透していないので,最初に確認します。12㎡に6人が入っている部屋を6つに区切ると,1区画が2㎡になっていることが見えてきます。同じことをもう1つの部屋でやると,同じ2㎡になることが分かり,「同じ広々さ」という結論が見えてきます。
ここから次の課題として,「マットの上に子どもが載っている写真」を見せます。アからエまでの4つの写真を見て,直観で「窮屈」なものを考えます。混み具合なので何となくは見えてきます。これを明らかにしていくことが目的です。
写真の状況を整理すると,「マットの数」と「人数」が明らかになります。最初に「人数がそろっているもの同士」と「マットの数がそろっているもの同士」を比較して,「説明の言葉」を引き出し押さえます。
次に,どちらもそろっていないもの同士を比べることにします。アとエの比較をしようとすると,
「同じや。」
という呟きが生まれます。そこでその理由をノートに書きます。「マット1枚にのっている人数」で比べようとしている児童がほとんどでした。何人かが,「アの部屋の人数とマット数を2倍」にして,同じになっていることを説明していました。今回は「マット1枚」の方に特化して取り上げ,4つの部屋全部その数字が明らかになりました。その際,実際の写真はその通りに乗っていないことも確認し,「平均の考え」が使われていることに触れました。
昨日の問題と今日の問題は,どちらも「広々」「窮屈」を考えているので同じような問題なのですが,昨日は「1人のスペース」で比べ,この日は「1枚の人数」で比べています。その方が計算やイメージが楽にできるようになっているからでしょう。いずれにしても「1」というものをそろえて考えていることを確認し,これを「単位量あたり」ということを指導しました。
ここで,教科書の問題に移ります。旅行に行った時の部屋と人数なので,これも同じような問題です。違うのは,単位量をどちらにしても,計算結果が「小数」になることです。こうなると,どちらでわるのか,出てきた値が何を表しているのかが分かりにくくなります。
事実,最初に,
「畳1枚当たりの人数を出してごらん。」
となげかけると,「10÷6」という大きい数字を小さい数字でわる方に流れ,逆の計算をしていたのです。
その計算が間違っていることを指摘し,「10枚に6人」という状況を6や10でわっていることに触れたところで授業は終了しました。この計算の細かな「意味」については次時に重点的に行います。