三角形や四角形の面積公式を一通り学習しましたので,この日は「一般四角形」や「五角形」の面積を求めていきます。2つの図形を見せます。マス目の中に描かれています。これを見て,
「何かいい方法を思いついた人はいますか。」
と,たずねました。2人だけ手をあげました。この状態で発表させると,ほとんどの人が「正解を聞いて知る」ことになります。そこで,
「何かヒントを言ってあげて。」
と投げかけました。
一人目は「何かと何かの形」というヒントでした。これで半数近くの人が気付き始めました。2人目は「突き出る」と言いました。こちらはそれほど伝わりません。この児童は,ひし形の面積を考えるときの「対角線図形」でのことを思い出していっているようです。ここまでくると多くの児童が動ける状態になっているので,実際の図形のプリントをわたして解決していきます。
三角形に分けると面積を求めることかできます。マス目があるので四角形の方はすぐに見つかりました。五角形の方は,どの対角線を引くかに左右されますし,底辺をどれにするかなど,難しい面も多くあり,苦労しています。
全体でそれらの見方を確認します。さらにマス目がない場合は,自分で対角線を引いて分け,高さも自分で測らなければならないことを押さえます。
これをまとめとします。そのあとは教科書を使って練習していきます。四角形の場合,対角線は2本あるので,どちらの方を選んでもきれいな数字になるような図形はそれほどありません。教科書はそれが見事に作られていますので,しっかり活用します。
『ノートにしゃべろう』は六角形の面積の求め方を「類推」できるかどうかのお題です。ちゃんとできていたのは半数強。あとの児童は,台形や長方形など,特殊な形でできる方法に流れていました。