雨水の時期に,某国立大学附属小学校の研究会に,リモートで参加させていただきました。この学校は,頻繁に授業を公開されていて,今年度だけで3回目になります。熱心に研究に取り組む姿勢に敬意を表したいと思います。授業は3本見られました。
 1本目は,2年生の「かけ算」です。九九を一通り学習した後の「活用」授業です。○がいくつか描かれているカードをチラ見せします。最初は,5や6だったのですぐ分かるのですが,数が多く,しかもバラバラに置かれているとすぐには分かりません。ところが数が多くなっても,きれいに並べられていると「計算」を使って求められます。その時に「かけ算」を使おうとする児童がいたので,それを使って数を数えていくことがめあてになりました。
 全体で取り組んだのは,右のように並んだものです。これを式で表していきます。中学年で行う「式の読み」と同じような学習です。2年生でどこまでできるのか見ていたのですが,結構いろいろと考えていました。(2年生でやる場合は,?字型などまとまりをとらえやすい形でやることが多い。)右の考え方は,どちらも式は同じなのですが,囲み方が異なります。それでも対称性があり「美しいまとまり」をしっかりとらえています。
 5×5でも,きれいなまとまりを考えて見つけています。もちろんそのような児童ばかりではなく,「無理やり」囲んでいる児童もいるのですが,学習した「かけ算を使いたい」という気持ちがよく表れているので2年生なら問題ないでしょう。
 友達が考えたものを鑑賞(ノート鑑賞)する時間が設けられたり,タブレットで映したりするなど,いろんな技術が詰め込まれていました。
 やったことはきっちりまとめられ,この模様に近い「点字ブロック」が紹介されて授業は終了しました。2年生がとても意欲的に取り組んでいた姿が印象的です。ありがとうございました。

 

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