前時に視力検査の「ランドルト環」を使って反比例を導入しました。この日は一番最初に,
「前の時間にやった,反比例を詳しく勉強するよ。」
と明確にすることを伝えたうえで,ランドルト環の表や以前に行った「面積24平方センチの長方形の縦と横の長さ」の表から,きまりや文字を使った式を確認していきます。この2つの関係から,「決まった数」や「増え方・減り方」を一般化してしまいます。
 ここからは,反比例になる場面を少しずつ見せていきます。最初は「水槽」と「蛇口」が描かれた絵を見せて,
「この水槽が満タンになるには何分くらいかかりますか。」
と尋ねます。そうすると当然「水の出る勢い」の話になるので,そこから「表」へつなげていきます。
 出来上がった表を見ると,対応数値の積がいつも32になっています。したがって反比例していることが分かるので,その関係を式に表していきます。
 次は「この関係は反比例しています。」と断言してから,表を見せます。完成されておらず空欄があります。この空欄を埋めていきながら,どうしてその数になるのかを説明させていきます。
 まず「決まった数」を数対から見つけさせ,それを適用させていきます。すると最後のyの値が2の時のxの値は9になります。数字の流れから6としている児童が多くいたので,こんな注意を払わせます。
 続いて,表を作らず,絵による場面からだけで式を考えていきます。面積一定の場合の縦と横の関係は,公式をそのまま当てはめると作ることができます。それを「y= 」の形に直していきます。底面積×高さ=体積の関係でも同じように作ることができました。
 そのあとは,教科書を使って練習問題を数問やっていきます。この日は「机上の学習」がとても多かったのですが,概念を導入した後はこんな時間が必ず必要になってきます。

 

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