商が一桁になる割り算をさらに進めます。この日も「明確なめあて」を見せておきます。「仮商の修正」が必要な問題になっています。子どもたちの「修正」の仕方を見ていると,
「だめだったら新しく筆算の書き直す」
「だめだったら二重線などで消して書き加える」
「暗算で確かめて正しい商を見つけてから筆算する」
に分かれています。それぞれを紹介し,自分のできるやり方で取り組むようにしました。見ていると,二重線で消す児童が多いようですが,何度も修正がある問題の場合は新しく書き直すこともありました。また練習を重ねるに連れて「暗算」でやろうとする児童も増えてきました。「朝の活動」でのかけ算暗算練習が生きてきたようです。
 次の「型」に進めます。今度は「手隠し法」で商を考えると「10」になりそうです。しかし割る数を10倍すると割られる数を超えてしまいますので,商はやっぱり一桁になります。こんな場合は「9」から立てていくことを教えます。
 その後教科書の練習題をやっていると,一人の児童が小さい商を立てて悩んでいる様子が見られました。そこでそのような場面を取り上げて,この場合も「商の修正」が必要になりますが,今度は商を1ずつ大きくして割る数の分を引く修正の仕方を教えました。このような修正方法は,割り算の意味にのっとった修正なので,意図的に教えるべきだと思っています。ちょうどいい機会ができました。
 最後は徹底練習です。教科書の「もっと練習」のページを使ってどんどんやらせます。この場面では「教え合い」はなしで,自分で答え合わせをして,できたら「問題づくり」をするようにします。次時からは商が二桁になります。

 

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