イメージ 1 前時に,「魚の絵グラフ」を使って,「バランスよく並べ替えて考える」というアイデアを引き出しました。その時の3つの「漁港」を使って,その操作を再確認します。実物があるのでこの操作自体はすごく簡単ですし,やっていることの意味がよく分かります。
イメージ 2 ここまでの操作を子どもなりの表現でまとめていきます。「バランスよく」以外に「同じ高さにそろえる」「バラバラのものを同じ数にそろえる」等という表現も出てきました。それらを全て板書し,共通する言葉として「平らに均す」という言葉を指導し,その結果表れてきた数字のことを「平均」ということをおさえてしまいました。
イメージ 3 教科書では,ここからすぐに「公式」に進むのですが,私は,言葉を押さえたからこそもう一度イメージを強化する,ということが必要だと思っています。言葉や用語を知った途端,イメージすることを止めてしまうからです。
 そのため,黒板上に示した「棒グラフ」や「数字そのもの」を均していく活動を行います。教師演示→児童に黒板でやらせる→個別のプリント,の順に,たくさんの練習をさせました。中には「計算」を使っている先取り児童もいましたが,仲間学習で,「動かしてないよ。」と指摘され,やり直している姿もありました。
イメージ 4 その後,効率的な見つけ方として,公式は導入していきました。教科書には「平均=合計÷個数」となっていますが,「データの個数」としました。合計自体が「個数」になることもありますし,「データ」という言葉を使う方が意味的に分かりやすいと考えました。
 計算には「電卓」を見せると,何人か飛びつく児童と,かたくなに使おうとしない児童が出てきます。これはどこの学校でも同じことです。