イメージ 1 5年生初めての「図形領域」単元の「合同」に入ります。導入はいつもの「カミナリ形」ですが,子どもたちはこれを見て「カミナリイレブン」と名づけたのでそのまま進めていきます。
 最初,形を見せただけで3人の児童に,
「点と点をつないで2つを分けてください。」
というと,見事に同じ形になる切り方を示してくれました。これは過去の実践でも全く同じで,子どもというのは本来,そんな切り方をしたいものなのでしょう。その思いに培って課題設定をしました。
イメージ 2 プリントを配っていろいろな切り方を考えてもらいました。2分ほどで発表してもらいました。たくさんあるのですが,6通りに限定しました。それらを班別に切り取って重ね,本当に「同じ形」になっているかどうかを確かめます。今年の児童は小さなズレは気にしないようです。
イメージ 3 ここでまず「用語」を指導してしまいます。定義は「ぴったり重なる」です。これは中学でも全く同じ提示になっています。
 さて,これまではここから次の展開に入っていたのですが,今年は,
イメージ 4「合同図形見つけ大会」
を行いました。先に確かめた5組の合同計10枚の図形をバラバラに並べ,何秒でペアを見つけられるのかを競います。「重ねる」という操作をしっかりさせたいために取り入れてみました。
イメージ 5 最後は,ドットの中に描かれた「二等辺三角形」を1本の直線で切り取らせます。こちらも例年通り,全ての頂点から対辺に中線(垂線)を下ろせば合同になると考えています。しかし今回は,
「こっちはあかんやろ。」
と見抜く子どもがいました。そこで全員で確かめてみることにしました。しかし風で小さく切った紙が飛んでしまうこともあり,どの三角形とどの三角形が考察の対象なのかが分からなくなることが間々ありました。
 時間はかかりましたが,どうやら合同にはなっていないことが分かったようです。詳しいことは次時になりますが,合同の導入なので,合同じゃないものは当然見せておかなくちゃなりません。