
「今日も体積を求めるよ。これはできるかな。」
と,一枚の画像を見せました。子どもたちは,黒い直方体と思っています。
「先生,長さはいくらなの。」
と聞く児童もいます。しかし,
「それより,これは何なのか分かるの。」
と聞き返します。「スポンジ」などの答えに中に,正解の「羊羹」がありました。
「今日はこの羊羹の体積から求めよう。」
と言いながら,理想化した長さを与えて計算しました。これは簡単です。
「でも,本当に直方体に切る自信ありますか。」
と言うと自信なさげです。
「でもそう考えればいいんだよね。今日はそんな,およその体積を考えるよ。」
と,「めあて」を設定しました。その中で,直方体の体積の公式の一部分が,底面積を表していることもおさえます。

さらにこの学習の中で「単位換算」も触れておきます。牛乳パックは980で,ほぼ1000隣「1L」になります。ランドセルは7L,米袋は21Lになるようなことも押さえました。



「ここまで,形式的に,およその形を見積もってきたけれど,結局決められたものの見方から抜け出ていないんだ。」
と感じてしまいました。この問題の場合,「下の数字は小さく,上の数字は大きく」など,工夫の仕方はいっぱいあります。にもかかわらず,どちらか一方の「示された数字」しか使おうとしない子どもたちを見て,
「今日の授業は,見せかけだけの展開だったんだ。」
ということに気づき,愕然とさせられました。大反省です。