「正多角形の作図」を徹底的に練習します。
イメージ 1 「ノートに直径10cmの円を2つかきましょう。」
と,まず準備させます。この日は徹底してこの円の中に正多角形をかいていきます。10cmを指定しているのは,この後の「円周」の学習に用いるためです。
イメージ 2 「まず正六角形のかき方を復習しておきます。」
と言いながら,最初の中心角60°を確認します。ここで,
「この段階でできた三角形はどんな形かな。」
と発問を出します。すぐに「正三角形」という答えが返ってきます。その理由を聞いてみると即座に,
「パターンブロックになってるから。」
と言うのです。残りの角の和が120°で,二等辺三角形だから,というのはあまりイメージしないようです。逆にパターンブロックのイメージが強烈に染みついていることの証明でしょう。
 こうして,分度器を使わず,コンパスと定規だけで作図する,正六角形限定の方法を「指導」しました。
イメージ 3 ここからは徹底して,直径10cmの円を使っての作図を進めていきます。ただし,これまでに「普通に」かいていた「正三角形」と「正四角形」だけは,中心角を使って作図するときの内角を確認してから進めました。
イメージ 4 正七角形など,割り切れないものは省略し,最終ゴールを「正二十角形」に設定して進めていきました。約30分強の時間で,最後まで言ったのは5人ほどでした。15角形あたりまでいった児童がほとんどでした。
イメージ 5 作図練習は,この後家庭学習や他教科での作業などを取り入れながら進めていきます。それよりも,次時の「円周率」でこの日の作図が使われていくことになります。その準備,という位置づけでもある授業でした。