「小数倍」について学習します。4年生でも同様の単元がありましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/39160102.htmlが,それは割り算単元で割り進みを学習した後のことでした。5年生のこの場面では,「×小数」を「小数倍」で統合することがねらいです。ただし本学級では,この単元導入時から,「倍」で導入していますので,改めてこの部分だけ取り上げる意味合いが強くなります。
いろんな色のテープを示します。長さが書かれていますが,それは本当の長さになっています。(黄色だけは書かれていない)このテープを身ながら問題を出します。
「緑のテープは白の何倍ですか。」
基本問題です。すぐに2倍というのが分かります。ここでジャブを出します。
「答えの2はこの図の中に見えていますか。」
一瞬「えっ」という表情が出ますが,少しずつ手が挙がり始めます。ここは全員がクリアすべき場面ですので,少人数学習を取り入れながらその意味を確認します。この図の中の「2」は比較的分かりやすいのできっちり押さえます。
ここから小数倍になる問題に入ります。「青は白の何倍ですか。」の問題では,式を立てて計算することはできます。しかし,
「1.6は見えていますか。」
に対しては,どうしても見ることができないようです。図を重ねて示しても「見えない。」と言い張ります。
「全体が1.6で白の部分が1だからここは0.6のはず」
という意見でも,どうしても見えないようです。おそらくこの段階では「1」がまだ見えていないのだと思われます。
そこで方向転換し,「茶色はピンクの何倍ですか。」という問題を提示しました。最初は「元にするのは白テープ」と思っていたのですが,予定変更です。これだと「1.5倍」になってくれます。同様に計算した後,
「これは1.5が見えますか。」
と尋ねると,ぽつぽつと手が挙がるのです。少人数学習や発表をしていく中で少しずつ「1.5と見える」者が増えていきました。そのことを確認した後,先のテープの問題に戻り,
「じゃあ,これは1.62は見えませんか。」
と,強引ですが尋ねてみました。すると今度の少しずつですが,「あっ,そういうことか。」と見え始めたのです。「1.5」を境としてその前後のイメージが見えてきたようです。
この後は1.3倍です。一方の長さが小数になっていますが,考え方は変わりません。1より小さくなる「0.8倍」も,同様の活動を続けていったため,間違う者もいませんでした。こうして当初の予定通り,黒板の左に「2倍」「1.6倍」「1.3倍」「0.8倍」のテープ図が並びました。ここで,
「黄色は長さが書いてないけど何センチくらいかなあ。」
と尋ねました。「50cmくらい。」とか,「青よりは長いけど緑よりは短い。」等いろんな意見が出ました。そこで,青のテープと黄色のテープを並べ,確かに黄色の方が長いことを確認しながら,
「青と黄色のテープの関係って,このうちのどれに近いかなあ。」
と尋ねました。「関係」という言葉は恣意的すぎるかもしれませんが,この言葉はどうしても必要だと感じました。「2倍は絶対違うよなあ。」「0.8倍も違うなあ。」などの言葉を引き出し,
「はみ出している部分が半分より短そうだから,1.3倍のに近い。」
と進んでいきました。そこで計算をしてみると,実際の長さである「52cm」になりました。
以上がこの日の授業です。「小数倍」を一般化するページですが,私にとっては完全に,「割合学習の素地」と思って取り組んでいます。「素地」というのは緩すぎる言い方かもしれません。「前段階」と言ってもいいように思えます。とても大切な授業だと思っています。それだけ「割合」に対しては,下準備が必要なのです。
いろんな色のテープを示します。長さが書かれていますが,それは本当の長さになっています。(黄色だけは書かれていない)このテープを身ながら問題を出します。「緑のテープは白の何倍ですか。」
基本問題です。すぐに2倍というのが分かります。ここでジャブを出します。
「答えの2はこの図の中に見えていますか。」一瞬「えっ」という表情が出ますが,少しずつ手が挙がり始めます。ここは全員がクリアすべき場面ですので,少人数学習を取り入れながらその意味を確認します。この図の中の「2」は比較的分かりやすいのできっちり押さえます。
ここから小数倍になる問題に入ります。「青は白の何倍ですか。」の問題では,式を立てて計算することはできます。しかし,「1.6は見えていますか。」
に対しては,どうしても見ることができないようです。図を重ねて示しても「見えない。」と言い張ります。
「全体が1.6で白の部分が1だからここは0.6のはず」
という意見でも,どうしても見えないようです。おそらくこの段階では「1」がまだ見えていないのだと思われます。
そこで方向転換し,「茶色はピンクの何倍ですか。」という問題を提示しました。最初は「元にするのは白テープ」と思っていたのですが,予定変更です。これだと「1.5倍」になってくれます。同様に計算した後,「これは1.5が見えますか。」
と尋ねると,ぽつぽつと手が挙がるのです。少人数学習や発表をしていく中で少しずつ「1.5と見える」者が増えていきました。そのことを確認した後,先のテープの問題に戻り,
「じゃあ,これは1.62は見えませんか。」
と,強引ですが尋ねてみました。すると今度の少しずつですが,「あっ,そういうことか。」と見え始めたのです。「1.5」を境としてその前後のイメージが見えてきたようです。
この後は1.3倍です。一方の長さが小数になっていますが,考え方は変わりません。1より小さくなる「0.8倍」も,同様の活動を続けていったため,間違う者もいませんでした。こうして当初の予定通り,黒板の左に「2倍」「1.6倍」「1.3倍」「0.8倍」のテープ図が並びました。ここで,「黄色は長さが書いてないけど何センチくらいかなあ。」
と尋ねました。「50cmくらい。」とか,「青よりは長いけど緑よりは短い。」等いろんな意見が出ました。そこで,青のテープと黄色のテープを並べ,確かに黄色の方が長いことを確認しながら,
「青と黄色のテープの関係って,このうちのどれに近いかなあ。」と尋ねました。「関係」という言葉は恣意的すぎるかもしれませんが,この言葉はどうしても必要だと感じました。「2倍は絶対違うよなあ。」「0.8倍も違うなあ。」などの言葉を引き出し,
「はみ出している部分が半分より短そうだから,1.3倍のに近い。」
と進んでいきました。そこで計算をしてみると,実際の長さである「52cm」になりました。
以上がこの日の授業です。「小数倍」を一般化するページですが,私にとっては完全に,「割合学習の素地」と思って取り組んでいます。「素地」というのは緩すぎる言い方かもしれません。「前段階」と言ってもいいように思えます。とても大切な授業だと思っています。それだけ「割合」に対しては,下準備が必要なのです。
