
まず前時の復習として2問取り組み,手順の確認をします。「仲間学習」をして全員できたところで,
「今日はさらにレベルを上げてやっていくよ。」
と告げ,「めあて」を書きました。この時間のように,明確な「技能目標」がある場合は,めあてをしっかり設定した方がよいでしょう。めあてはこのように「柔軟」であるべきです。



こうして,教科書の練習題を全てやり終えると,残り7分ほどでした。かけ算といえども計算は時間がかかるようです。

「どうしてまちがっていますか。」
と尋ねます。すると予想通り,
「小数点の位置が左に一つずれなくちゃいけない。」
と返ってきました。確かにその通りです。しかしこの「説明」は,「正しいことを示し,それとは違う。」と言っているだけです。そこで教科書を開かせ,
「同じような説明を教科書のひなたさんがしているので読んでみましょう。」
と言いました。教科書には,整数部分だけの計算と比較して,大きすぎることを述べています。その説明を読んで,この問題の「説明」になぞらせました。
最後の『ノートにしゃべろう』は,逆に小さすぎる答えになっている計算を示して説明することをお題としました。これでできる者がほとんどですが,やはりなぞりができず,小数点の位置で説明するしかできない児童も4名ほどいました。子どもにとっては難しいことかもしれませんが,「概括的把握」のためにも経験させておきたい説明です。