某附属小学校研修2本目は,4年生の「変わり方」です。よく取り上げられる単元ですが,少し違った発想で教材作られていました。
高さ8cmのオレンジと青のコップがあります。これを逆さまにして交互に積み重ねていきます。そのときの「コップの数」と「オレンジが見えている長さ」を題材としています。1つ重ねると「2cm」部分が飛び出すようになっています。このシチュエーションだと,増えたり減ったりすることになりますので,これまでに経験したことのない変化をします。
おもしろいと思うのですが,正直「不自然だよなあ。」という気持ちがすぐに起こりました。また授業展開も,教師主導で,レールに乗って進む中で「感動」等がとても薄い感じがしました。(後の研究会でかなり指摘されていた。)
しかし教材自体はとてもおもしろい発想です。そこで「代案」を考え,研究会で紹介させていただきました。
水槽の中に水を入れる,関数ではよく出る素材にします。蛇口は毎分8Lを放出します。底にあるドレーンからは,毎分6Lを排出するようにします。こうしておいて,1分おきに蛇口にドレーンを交互に開く設定にすれば「全く同じ構造」の問題にすることができます。これによるメリットは,横軸が「連続量」なので,グラフをつなぐことができるのです。この「ぎざぎざ」のグラフから,2つの直線を見いだし,その直線が表れる理由を「表」に戻って確かめ,「なぜ」を考えていく展開にすればとてもおもしろい話し合いができたのではないでしょうか。
なお,この水槽は,開け方を変えることで,いろんな「関数問題」に応用することができます。はじめにある程度の水を入れておけば,一次関数も作れますし,「ニュートン算」http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/37224930.html的な問題を作ることも可能でしょう。
今回の授業の教材から,いろんな発展を考えることができました。いつかどこかで教材にして取り組んでみたいと思わされました。やっぱり算数の授業は,教材や子どもの動きが話題になります。機器はその補助であることを改めて感じさせていただきました。ありがとうございました。

おもしろいと思うのですが,正直「不自然だよなあ。」という気持ちがすぐに起こりました。また授業展開も,教師主導で,レールに乗って進む中で「感動」等がとても薄い感じがしました。(後の研究会でかなり指摘されていた。)

水槽の中に水を入れる,関数ではよく出る素材にします。蛇口は毎分8Lを放出します。底にあるドレーンからは,毎分6Lを排出するようにします。こうしておいて,1分おきに蛇口にドレーンを交互に開く設定にすれば「全く同じ構造」の問題にすることができます。これによるメリットは,横軸が「連続量」なので,グラフをつなぐことができるのです。この「ぎざぎざ」のグラフから,2つの直線を見いだし,その直線が表れる理由を「表」に戻って確かめ,「なぜ」を考えていく展開にすればとてもおもしろい話し合いができたのではないでしょうか。

今回の授業の教材から,いろんな発展を考えることができました。いつかどこかで教材にして取り組んでみたいと思わされました。やっぱり算数の授業は,教材や子どもの動きが話題になります。機器はその補助であることを改めて感じさせていただきました。ありがとうございました。