地元の悉皆テスト5年生です。5年生だけは,以前からやっていた独自調査で,私も関わらせていただいたことのあるテストです。
イメージ 1 5年生では,以前から「割合」に関する内容がよく出題されています。もちろん「割合」そのものはまだ未習なのですが,それに関連する項目が毎年のような出題されています。全国学力・学習状況調査の「洗剤問題」を代表とするように,毎年その通過率の悪さが述べられるからでしょう。
 関連項目としては,「小数倍」があげられます。いろんな「用法」が出題されますが,今年は「第一用法」のようです。これは「第三用法」に次いで難易度の高い場面です。この問題の足がかりとして,「数直線図」(「対応数直線」「比例数直線」とも言う。)が登場していますが,これが本当に役に立つかどうかは疑問があると言わざるを得ません。特に今年のように「1より小さい」場合には適用できないことが多いようです。
 私は「四マス関係表」を中心に進めていますが,いずれも一長一短あり,いろんなイメージを駆使してかからなければならないと言えるでしょう。

イメージ 2 演算そのもののイメージも影響します。「かけ算は大きくなるもの」「割り算は小さくなるもの」という初期のコンセプションは,なかなか払拭できないイメージです。それらを何とか一般の先生方の話題にしようと,毎年出題されているのかもしれません。
 過去問題とほぼ同じ問題も目立ち,問題作成者の苦労が思いしれるテスト内容と感じました。