市教委主催の「学力向上フォーラム」という企画があり,市内の全ての小中学校から2名ずつ参加するよう要請がありました。私は「学力向上推進員」ということで参加しなければならないと言われ,(しぶしぶ…もとい,喜んで)行ってきました。平日の3時からなので,6時間目を自習にして参加しなければなりません。会場に到着すると,参加していたのは,授業をしていない「管理職」がほとんどでした。運動会を目前に控え,忙しい学校現場では当然のことだと思われます。
 さて,その日のメインイベントは,学力調査で,全国上位を占めている県から,ある学校の研修主任をお呼びしての70分間の講義でした。わざわざこんな短時間のために,前日から来られていて本当に申し訳なくなりながら聞いていました。
 内容は,学力全般について,県・市・学校の方針・取り組みの紹介でした。一つ一つを見ると,「当たり前のこと」ばかりですが,それを全体でやっていることが素晴らしいのでしょう。ご自分の学校の,学力調査の平均点を示される(これって,いいのかな?)など,具体的な話で参考になることもたくさんありました。
 そんな中,その先生が,算数専門であり,市の算数部会についての話もあったのです。そこでは,各教科が統一して,午後に研究授業をしている,ということを説明されていたのですが,これは当地でも行っています。何回行っているのかを聞きたいところでした。
 さらに,算数科の授業の展開の仕方を詳しく説明されたのですが,
○「めあて」と「まとめ」
○「自力解決」と「練り上げ」
などを筆頭に,何十年も前から算数教育の中で語られてきたことのオンパレードだったのです。その日,会場に集まっていたのは,算数専門でない先生がほとんどでしょうし,中学校の先生も混ざっています。どんな思いでこの話を学校に持ち帰るのでしょうか。
 学力向上の話の中で,日常の授業展開が話題になることはとても素晴らしいと思います。しかしその話をまるまる批判なしに受け取ってしまうと,「伝統的な手法をマネすれば学力は向上する」という結論になってしまいます。そのような手法よりも,「教師の創意・工夫・意欲」で子どもたちを変えられないかなあ,と思いながら聞いていました。
 本市では,中学校区を指定して,学力向上拠点事業を展開しています。しかしその中学校から「学力担当」としてやってきたのは,「技能教科」の先生でした。学力調査は,国語・数学・理科です。だからといってその教科の担当でなければならないということはないでしょうが,それぞれの学校の「本気度」が試されているような気がします。
 子どもを自習にしてまで参加したため,ややぼやきが含まれているのはご了承ください。