イメージ 1 「およその数」の単元に入ります。いきなり,
「次の□の中に言葉を入れて,文を作ろう。」
と,国語の時間のような課題を示しました。子どもたちは少し驚いたようですが,いくつかの分を作り始めました。しかしよく見ていくと,
「84はだいたい80くらいだ。」
のような,どちらにも数字を入れる児童が8割に登りました。これは,この日から「下の本」を持ってくるように言っていたので,先に教科書の内容を見ていたのかもしれません。そこで,2人ほどの例として,
イメージ 2「消しゴムはだいたい100円くらいだ。」
「色紙はだいたい180まいくらいだ。」
を示すと,「えっ,そっちのほうなの。」というような声が挙がり,いくつかの文を作ることができるようになっていきました。
イメージ 3 いくつか発表していく中で,呟きが出てきます。例えば「飲み物はだいたい130円だ。」というと,「えっ,高いよ。」「いや,安いよ。」など,その金額で確定していないことを表現してきます。これらの文を見ていくと,そのように「はっきり決まっていないとき。」や「きっちりしてもあまり意味がないとき。」に使っていることが分かります。さらに,当地の「市の人口」を取り上げ,この数字は,1日,いや時間単位で変動していて,細かい値に意味がないことを確認しました。
イメージ 4 続いて,「市の人口」の具体的数字を与えます。この値自体,ある瞬間の数字なのですが,これを見せて,
「みんななら,市の人口は大体何人くらいだと言いますか。」
と発問し,一人ひとりに考えさせます。
イメージ 5 出てきたのはこの5通りでした。(後でノートを集めると,30万というのもいた。)25万というのは,大人が見ると不思議な数字ですが,5をひとつの「キリ」ととらえる考え方で,過去の実践でも出てきたことがあります。さて,この5つを見ながら,「似ている方法」を考えます。最初に出てきたのは,
「25万と26万と27万は,1847を大体の数にしている。」
というものです。子どもらしい表現ですが,つまり「一万の位までで考えている」ことになっています。
 さらに,
イメージ 6「27万,26万2千,26万1900の3つは,元の数より大きくなっている。」
という意見も出てきました。この意見は「切り上げ・切り捨て」の考え方に近くなっています。これらを求めた後,「概数」という言葉を「指導」し,授業は終了しました。この単元で学習する「およその数」の必要な場面と,その技能である「位を決めて」「切り捨て・切り上げ」をすることが,一通り表れた授業でした。