「パターンブロックじゃんけんゲーム」を行います。ルールは「パーで勝つと台形」「グーで勝つとひし形」「チョキで勝つと三角形」がもらえ,それを使って,形を作ることを説明します。この段階では,どうやって勝敗を競うのか,については触れないまま進めていきます。先生VS児童代表で行いました。
出来上がった形の周りをなぞると一つの形が浮かび上がってきました。私のは「ペンギン」,子どものは「ライフル」と名づけられました。「さあ,どっちが勝ったかな。」
と聞きます。「えっ,どうやって決めるの。」「きれいな方だよ。」など,いろんな発言が飛び交います。そこで初めて,
「できた形が大きい方が勝ち。」
という勝敗を競う観点を示しました。子どもたちは何とか自分たちが勝っているのではないかと説明を始めました。
最初の児童は,お互いのパーツを使って「同じ形」を作り,残ったパーツが,ひし形と三角形だから,平行四辺形が勝ち,という説明をしました。これはこの場面での「直接比較」の考え方になっています。二人目は別の形を作りましたが,考え方は同じことになっていました。
次に別の児童が,使ったパーツを横に長く並べ始めました。まず私の分を並べた後,その真下に児童の分を並べようとしています。そこですぐに,「待って。下にせず,横で作ってください。」
と投げかけました。真下に作ると,また直接比較になってしまうからです。
「横にしてもどっちが勝ってるか分かるでしょ。」
と尋ねました。子どもたちから出てきたアイデアは,
「まず,赤3つ分ができている。」
「残りの部分も赤と考えると,2つできているのと,1つと半端になっているから,先生の負け。」
という,「赤のいくつ分」で比べる方法を引き出しました。これが本時にねらいとしている「任意単位」の考えです。
ここまで出てきた方法を板書でまとめておきます。「赤が何個か」という言葉が出たとき,「緑でもできる。」
という意見が出たので書き加えました。何でもよいから,一つを決めて比べる,まさに任意単位です。
その後は,グループごとに実際のパターンブロックを使ってゲームを楽しみます。勝敗の判定方法は,1回目は「赤のいくつ分」で。2回目は「緑がいくつ分」で。3回目は「好きな方」で。楽しいゲームの中でも,そろえるべき点はそろえて比べさせます。
緑の数を発表させる中で,クラス全体のチャンピオンも見つけます。半端が出ないことの押さえはやや強引でしたが,次の「普遍単位」へのつなぎとして組み込みました。単元に入って,3時間終了。まだ「面積」「単位」などの言葉は出てきていません。