この夏休みに,合計20本の算数授業を観ました。(国語も1本)熱い議論が各地で行われ,今年もよい勉強をさせていただいたのですが,各地の授業研究会のほとんどが「附属小学校の児童」で行われています。(例外もありhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38922276.html)そうだからというわけではないでしょうが,いくつか気になる議論がありました。それは,
「1年生の学習で九九の話が出てくる。」
「面積の導入で,公式の話が出てくる。」
「5年生の学習で比の話が出てくる。」
など,いわゆる「先取り学習」での「知識」を出そうとする発言です。
 これは別に今に始まったことではないのですが,この夏の議論の中で,
「その発言をさせればよいのではないか。」
「取り上げるべきだった。」
などと,肯定的な意見が見られたことです。
 私はその考えに違和感があります。子どもたちの素直な「表現」を大切にしながら授業は進めたいと考えています。なのに,「どこか」で「大人」から「教えてもらった」ことで話をするのは,私の理想とする算数授業とは全くかけ離れています。比の話で行くと,
「20と50だから,30になると半分増えて75になって…」
などという,「比の考え」につながる子どもらしい表現と,
「20:50だから,2:5にして…」
などという,形式的な話は,しっかりと授業者が聞き分けて取り上げるかどうかを判断すべきです。
 先に知識を知ってる者がヒーローになることなく,きちんと学習したことを正しく使う者が褒められるhttp://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38830695.htmlそんな教室空間を作りたいと改めて感じました。