イメージ 1 東京研修2本目は,4年生の「割り算」です。2桁÷1桁の筆算を学習したばかりの子どもたちに,「÷3」の不思議さを感じさせる授業です。先日私も同じような授業をしました。http://blogs.yahoo.co.jp/tamusi22/38718983.htmlこの授業では,「割り切れる式はいくつできるか。」が課題になっています。
イメージ 2 子どもたちは,しらみつぶしや感覚を生かして式を作っています。かけ算を使って考えた児童や,3ずつ足していくなど,これまでに持っている技能やイメージを駆使して見つけていきました。
 また,見つけた式を眺めてみると「数をひっくり返した」ものがあり,ペアになっていることも分かりました。(ただし,すんなりと出たわけではなく,「何かおもしろいことはないかな。」などと発問して発見されました。)
イメージ 3 授業者としては,割り切れる場合は,数字の和が3の倍数になっていることを発見してもらいたかったようです。しかしこれはなかなか難しかったようです。
 後の研究会ではかなり厳しい意見が述べられました。
「いくつできるか。」と聞いたのがまずい。
自分の担任クラスでどうしてこの授業なのか。
「7」を使った児童を取り上げたのはよくない。
などです。それぞれ納得させられる意見でした。この教材はとてもおもしろいのですが,「なぜ」の部分が小学校では説明できません。また,二桁の段階では,まだまだおもしろさへ流れるのは難しいのでしょう。私は3桁まで全部やってから「習熟の一貫としての反覆練習」と割り切ってやりました。本当はもっと突っ込みたいのですが,この授業を観て,ますます「難しい教材だなあ。」と思わされました。
 子どもたちの素直な反応と,改めて教材を考えさせてくださった授業者に感謝したいと思います。

蛇足 久しぶりの東京で,おいしい江戸前寿司とお酒を堪能してきました。