レギュラー授業が終わりましたので,学年末は「特設授業」で復習していきます。まずは「かけ算」を使った学習です。
イメージ 1 左のような問題です。以前東京で観てきた授業をアレンジしています。どちらの店で買うほうが安いのかを考えていきます。A店は「百円券」が使えるようになっています。それに対しB店は「まとめ買いセール」で,どんな商品も6個目からは100円で買えるようになっています。3人(1組から3組までの担任名を配している)はどちらの店で買った方がよいのかを考えていきます。
イメージ 2 この場面は,問題把握を丁寧にする必要があります。100円券は,買い物1回につき1度だけ使えることを確認します。B店は,5品目までは定価で6品目から割引があることを押さえる必要があります。この授業でも,最初は×6が発表されました。また,このときの計算の仕方については,全体の場でゆっくり確かめながらやらなければ,イメージできない児童も出てくるでしょう。
イメージ 3 こうしてそれぞれの人が2つの店での代金を計算していきます。最初の2人は,A店とB店が別れました。3人目(設定としては担任の私)は,どちらで買っても同じことになっています。
「先生は,どっちでもいいよ。」
と茶化してきます。このとき一人の児童が,
「多く買えば買うほどB店の方が得になる。」
というのです。そこで小集団学習を取り入れながら,イメージ化を図ります。
「6個目で20円得して,その後どんどん得していくけど,A店は100円以上は得しない。」
という,子どもなりの話が少しずつ伝わっていきました。
 このあたりでほぼ時間切れだったのですが,欲を出して,
イメージ 4「ペンだったらどうなるかな。」
と問題を転換しました。「20個くらいで同じじゃない。」など,適当な数字を言ってきたので,その数字で計算させていきました。
 この時間は,かけ算の計算練習と,代金の増減のイメージを考えることで,活用力を鍛えようとしたものでした。時間はかかりますが,子どもたちは楽しみながら計算に取り組んでくれました。